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「…今日、なんか様子おかしくない？」
『…どこが？』
「だっておかしいよ、なんで痛がってんの」
『んー、捻ったのかも？』
そんなわけないって分かってた。
だって捻るもなにもろくに動かしてすらいないから。
「…なんかあったでしょ、」
『ううん、なにもないよ？』
「違う、何か隠してる」
『…だから、なにもないって(笑)何隠すのさ』
そういってAちゃんは笑うけど
さっき聞いた何かに痛がってた声と、
バッと腕を掴まれた時に見たハッとした顔。
もうここまで湧いたちぐはぐした気持ちが
その笑顔で誤魔化されることはなかった。
きっとこの上着が何かを握ってる
Aちゃんの様子がいつもと違う理由が詰まってる
だから良くないかもとは思ったけど
今度は手を払われることがないように
さっきよりも勢いよく彼女の上着の袖に手をかけた。
「ちょっとごめん」
『…わっ！ちょっと、』
そのままAちゃんが羽織って居た上着の袖を捲る
「っ…！？」
すらっとしてて、色白で。
Aちゃんの綺麗な腕が見えるはずだった。
なのに俺の目に飛び込んできたのは、
あざだらけで痛々しい腕だった。
「…なにこれ、」
『…ハズレくじ、引いたみたいな？』
「どういう意味だよ」
『…別にはじめてじゃないし、これ。
世の中色んな人がいるからさ〜？気にしないで』
「…誰、誰にやられたの」
『だからいいよ、気にしないで』
気にしないでって…
気にしないでいられるわけないのに
「このあざ隠したくて、上着着たままだったの？」
『だって見てもいい気しないでしょ？』
「それはっ、」
誰がAちゃんにこんな酷いことをしたんだと
かっとなっている俺とは裏腹に
Aちゃんは平然に、冷静に返答し続ける。
…あぁ俺って、ちっぽけだな。
ほんとに好きなのに。
結局俺は彼女にとってなんでもないから
Aちゃんのことを守れない。
こんな目にあってるなら
遊ぶのなんてもうやめてほしいよ、やめてよ、
なんて思考が頭をぐるぐる回ってる中
こんなこと言ったって無駄なのに
てか言ったら反感買うかも知んないって
わかってるはずなのにさ
「…いつまで続けるつもりなの」
俺は我慢ならず、気持ちをぶつけてしまっていた。
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推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - minaさん» こちらこそリクエストしてくださって本当にありがとうございました！お待たせしてすみませんでした、、。お気に召していただける作品が書けるように頑張ります！ (2021年5月8日 14時) (
レス) id: 23a232e58d (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 作者さんこんにちは！リクエスト叶えて頂いてありがとうございます！新作待ってました(//∇//)お話の世界にどっぷりハマらせて頂きます(ハート) (2021年5月6日 10時) (レス) id: d0bee73eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年5月6日 0時
