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帰り際、ドア前でAちゃんが
『ねえ、今日もしなくてよかったの？』
なんてことを言ってきた。まじで懲りない。
どうしてそこまで関係を持つことにこだわるのかな
「うん、俺はこれでいいの」
『え〜』
眉をしかめて不服そうな顔をするAちゃん。
「なんでそんな顔すんの」
『だってなんか変な感じなんだもん』
「…俺ね、Aちゃんに
ちゃんと好きになってもらうって決めたの」
『…えぇ？』
もう隠してたって意味ないと思ったから、
思い切って自分の考えを伝えることにした。
『…なに、ほんとに好きになっちゃったの？(笑)』
「うん、ほんとに好き」
数秒間お互いに見つめ合った後、
Aちゃんの腕がスッと伸びて後頭部を掴まれる。
なに？と俺が考える間も無く、
Aちゃんは俺を抱きしめるようにして
顔を近づけ、唇を塞いだ。
“Aちゃん、だめだって、”と声に出したくても
すでに舌を絡め取られていて言葉にならない。
「……はっ……ん」
Aちゃんを引き離そうとしても、
それもなかなかうまくいかない。
だってAちゃん、
キス上手すぎて力が抜けてしまうから。
やばいやばい、またAちゃんに負けてしまう…
どうにか抵抗しようと、
自分の手をAちゃんの脇に伸ばしてくすぐった。
意図した通りくすぐったくなったみたいで
一瞬、Aちゃんの力が緩む。
その隙をついて、Aちゃんを遠くに離した。
“はぁ、はぁ…” と粗くなった息を整えながら
どうにか話を立て直す。
「…ちょっと、言ったそばからさぁ、」
『止めるんだね』
「止めるよ、そりゃ」
ここで負けたらまた同じだから。
『…でもさ、体はしたがってるみたいだよ？』
Aちゃんは俺の下の方を見つめていた。
…言われなくとも自分が1番わかってるよ。
ほんと情けない。
「みるなみるな」
咄嗟にAちゃんの視界を手で塞いで、
彼女の体を回転させ、ドアの方へと向ける。
「それでもしないの、もう決めたのっ」
このままだと、
また彼女のペースに飲み込まれそうだったから
「ね、またね！気をつけてね！」
と半ば無理矢理、
Aちゃんをなんとかドアの外に誘導した。
ほんと、油断ならない…
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推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - minaさん» こちらこそリクエストしてくださって本当にありがとうございました！お待たせしてすみませんでした、、。お気に召していただける作品が書けるように頑張ります！ (2021年5月8日 14時) (
レス) id: 23a232e58d (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 作者さんこんにちは！リクエスト叶えて頂いてありがとうございます！新作待ってました(//∇//)お話の世界にどっぷりハマらせて頂きます(ハート) (2021年5月6日 10時) (レス) id: d0bee73eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年5月6日 0時
