10輪 ページ11
少しでも関われば、きっと好きになってしまう。
アイドルにとって熱愛は御法度。
してはいけないこと。
だめだ。
好きになったらダメなんだ。
「何それ！？無理なんだけど！！」
全力で否定して、自分の中での
『ちょっ、静かにしてください！』
彼女の抑制の声も無視する。
「なんで君なの！？他にもいたでしょ！！」
『本当に落ち着いてください！』
その彼女の声よりも通る声が、俺の耳に届いた。
kn「ちょっとNakamu、落ち着いて」
「きんとき、」
kn「とりあえず中入ろうよ」
きんときのその一言で、少しばかり冷静になる。
「……わかった、」
きんときには逆らえず、素直に従う。
kn「あなたもどうぞ」
『あ、ありがとうございます、、、』
2人のそんな会話に、独占欲を覚えながら部屋に入る。
彼女が部屋に入ってきたことに、あいつらは驚く。
そりゃびっくりするよな。
まさか言っていたことが本当になるなんて思わないし。
そんなことを考えていると、彼女は自己紹介を始めた。
『今日から皆さんのマネージャーをさせて頂くことになりました、AAです』
『よろしくお願いします』
もちろんあいつらは無視。
俺も例に漏れず、目を合わせなかった。
ちらりと見ると、彼女の顔には絶望の色が浮き出ていた。
罪悪感を伏せる。
すると、彼女は決意したように言葉をつらつらと並べた。
『皆さんが納得していないところ申し訳ないのですが、早速仕事が入ってきております』
『歌番組からのオファーのことで、皆さんは何度も出ていると思いますので大丈夫だと思うのですが、一応確認させていただきます』
『こちらの仕事、了承しても構いませんよね？』
『なかむさん、宜しければ一言お願いします』
「え？あぁ、うん、わかった、」
反射的に答える。
他の奴らの顔を見ると、皆同じ顔をしていた。
『ありがとうございます』
『明日からのスケジュールの細かいことについては、後ほど送らせていただきます』
『それでは、失礼いたします』
そう言って颯爽と去っていく。
しゃんと伸びた背中を眺めていると、無性にも追いかけたくなった。
「ちょっと聞きたいことあるから行ってくる！」
そして俺は返事も聞かずに部屋を飛び出した。
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ののあ(プロフ) - aru。さん» aru。さん…！？お読みいただきありがとうございます！！憧れの方にそう言って頂けてとっっっても嬉しいです……！ほんとにほんとにありがとうございますｯ…！！ (10月12日 21時) (
レス) id: ca8d1d1062 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 禁断の恋シリーズ…！全員分書くにはものすごく大変だと思いますが…このNaさんの物語を見てると、他の方の物語も見てみたいと、心から思います…！花言葉を基にするのもお洒落で素敵です…応援してます！ (10月11日 23時) (レス) @page17 id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
ののあ(プロフ) - もち米マンさん» もち米マンさんいつもほんとにありがとうございます！！ (10月2日 21時) (レス) id: ca8d1d1062 (このIDを非表示/違反報告)
もち米マン(プロフ) - コメント失礼します！この作品を楽しみにしておりました！これからも頑張ってください！ (9月30日 22時) (レス) id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
ののあ(プロフ) - ビー玉さん» ありがとうございます！！ぜひ楽しみにして頂ければと思います！ (9月26日 19時) (レス) id: ca8d1d1062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののあ | 作成日時：2023年9月20日 21時
