ナカマイゾン 6th (ページ9)

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魔女ページ9

桐山と知念は互いに睨み合っている

　

cn「…僕の道具(国民)、返してよ」

akt「自力で奪ってみろ!!」

その瞬間、桐山の目の前に鎌が現れたのだ

桐山はギリギリ背をそって鎌を退ける

前髪が数ミリ、地面に落ちた

cn「運動神経はいいみたいだね」

akt「生憎さまで」

桐山はそのまま距離を取った

知念は変わらずに詰める

cn「国民は道具…道具を奪った愚か者は処罰!!」

桐山は見逃さなかった

akt「欲望を暴走させて…何がええんや!!」

知念の目が赤くなっていたことに

cn「欲望を暴走させてこそ…魔女なの。

多分【大地の魔女】も欲望を暴走させて消えたんじゃない？」

akt「…それは絶対にない」

桐山は避けをやめ、知念に突っ込んだ

akt「【大地の魔女】がどんな魔女か…記憶も記録もないけど、これだけは言える。

【大地の魔女】が欲望を暴走させて消えることはないってな」

cn「あっそ」

知念が鎌の持ち手を地面に叩きつけると、一気に炎が回った

cn「…僕の欲望は皆が言うことを聞くこと。

どうする、ただの人間風情で…この人数どうやって助けるの!?」

tk「『氷の結晶(アイス・キシタル)』」

しかし、炎は氷に包まれてしまったのだ

絶対にありえないであろうことが目の前で起きている

tk「さすがに国民を巻き込むのは違うんじゃないの、知念」

cn「…雄也」