ナカマイゾン 6th (ページ34)

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魔女ページ34

その魔女に名前などなかった

　

誰もその魔女を見なかった

魔女はそれでも良かった

自分は誰にも見られずそのまま消えていくと思っていた

しかし、ある日その考えは変わった

jnt「大丈夫か？」

【大地の魔女】が手を差し伸べてくれたのだ

jnt「怪我とかしてないな、良かった。

ほら、もうお家帰り？」

日陰にいた自分にも手を差し伸べてくれる

【大地の魔女】

その日からその魔女は調べ物をした

どうしたら【大地の魔女】の隣にいれる存在になれるのか

そして魔女は姿を手に入れた

しかし、その時に【大地の魔女】は消えてしまったのだ

禁忌の魔法を使い、魔力と記憶を失ったのだ

自身を見つけてくれた【大地の魔女】はこの世にいない

その真実が魔女を締め付けた

ただ、完全に消えた訳では無い

人間として、この世で過ごしている

だとしたら魔女がやることは一つ

自身の欲望を叶えるために、その力を他の魔女に使ったのだ

他者を惑わす悪き存在

始まりの人々を騙し、楽園から追い出される元となった誘惑(蛇)

名も無き魔女にとって、その言葉はピッタリであったのだ

hb「【大地の魔女】様のお隣にいるため…俺は」

sg「わかった、もう黙れ」