ナカマイゾン 6th (ページ23)

今日:26 hit、昨日:2 hit、合計:12,132 hit

魔女ページ23

薮は部屋をウロウロしていた

　

確かに中間の首に傷をつけたことは間違いない

しかし、すぐに治るはずの傷なのだ

あれほど大きくない

そして何よりも薮を驚かせたのは蛇のアザであったのだ

あれほど黒くハッキリしているものは見たことがない

そして傷がアザを真っ二つにするかのようにあるのだ

どうしたらいいのか

そんなこと今まで無かった

アザをつけられた人たちは誰一人例外無く欲望を暴走させてきた

…中間には、何も無いのだ

欲望を暴走させている様子なんて見えないのだ

薮は止まることをやめない

何が原因なのだ

蛇に相談するのは…億劫である

ようやく薮は止まった

そして杖を地面に叩きつけた

ar「…あれ？」

呼び出したのは有岡であった

しかし、一人だけ呼び出したはずなのだが

ym「…はぁ!?」

他の魔女たちも呼び出しに応じたのだ

理由は一つ、有岡の近くにいたからである

薮を含め全員が目を見開いた

hk「…薮」

薮は杖を構えた

他も魔法具を構えるが、間に八乙女が入る

hk「待て、俺が薮と話をする。

何かあれば…この手で握ればいい」

その言葉に全員が納得した

hk「薮、お前はもしかして…【大地の魔女】を知らないんじゃないか？」