ナカマイゾン 6th (ページ19)

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魔女ページ19

中間は窓から外を見ていた

　

音の国では音が絶えることなく、国民たちは踊っている

…この中に【音の魔女】は入れるのだろうか

そう考えていると甘い匂いが鼻を抜けた

後ろを振り返ると、山田と知念が立っていたのだ

cn「宏太に見つかったら捕まるから端的に伝える。

…照史が誘拐していった国民全員、その時の記憶が無くなってるの」

jnt「…まさか、今度は照史が魔女とでも？」

cn「違う、恐らく蛇。

…残念だけど誘拐として認められないってことだけ伝えとく」

ym「俺はそれを伝えるための移動手段として使われた」

jnt「…そう。

ところでこれ外せそう？」

中間は枷を見せる

二人共首を横に振った

cn「僕たちじゃ外せない。

…唯一外せるとしたら」

ym「光くんかいのちゃんくらいだろ。

ただ、薮くんがそう簡単に外させるわけないとも思うけどね」

jnt「わかった、ありがと」

山田が知念を抱きしめて帰る

それとほぼ同時に薮が部屋に入ってきた

扉を開け、顔をしかめる

山田がいた甘い匂いがしたからだ

jnt「堪忍な、うちの団員が山田くんから貰った香水ぶちまけてしもうて。

しばらく甘い匂いするけど許して欲しいわ」

しかし、中間の言葉でわずかながらに納得した