モノクロ3【鬼ヶ崎カイコク】

第94話 運ゲー ページ6

パカ「第7ステージ『呪奪の三姉妹』

右手からミザリー・イザベラ・キャリー。この三姉妹とかくれんぼをしていただきます」

朝食を済ませたあときっちり現実に戻される感。

えーっと、髪の毛グルグルなのがミザリーで、ストレートがイザベラ、フワフワなのがキャリーでいいのか？

ていうか、この三兄弟……デカいっ！！

一番身長が高いおにーさんでも見あげなきゃならないぐらい高いっ！！

もっと言えば、パカより高いからより大きく見える。

そして………

貴方「後ろに隠れても何の解決にもならんし、腕痛いよカリンちゃん」

白目を向いて私の腕を毎度のことながらキリキリと掴み、私の後ろに隠れるカリンちゃん。

自分が聞いても、答えられたいくらい驚いているのか、返事が帰ってこない……。

パカ「時間はきっかり1時間。隠れる範囲はこの6階フロア。皆様の自室ですね。

普段の彼女たちはご覧のように大変おしとやか。粛々と廊下を巡回するだけですが……」


おしとやか………。

もう、ここに来てから何も驚かなくなったな。この島なら、なんでもありな気がしてきた……。


パカ「一定周波数以上音を鳴らしますと」

────チリンチリン

パカ「少々、悪戯好きになります。

1度目の呪いでは『視界』を

2度目の呪いでは『眼球そのもの』を奪いにきます。まあ、しにはしません」

少々の悪戯で、眼球くり抜くまでいくって言うのが可笑しいと思うんだが？

パカ「これより、6階フロアを封鎖。全個室のロックシステムを強制解除。十五分おきにペルを鳴らします。

皆様はいずれかの部屋に隠れ、1時間この三姉妹をやり過ごしてください。

ゲーム終了時点で『全員』が呪いに侵されていないこと。これがクリア条件です」







………今回のゲーム


まさかの運ゲー。

最悪かよ………。

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