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特別編 朽ちないで ページ41

────ポン

後ろから置かれる手。振り向こうとした時には声の主は私の耳元で喋っていた。

おにーさん「水着、似合ってる。けど、上着は脱がないでほしい」

貴方「……背中の傷が醜くて、ですか?」

確かに私の背中には昔負った火傷の傷が残っていて今も尚私のことを苦しめている。まあら醜いと言われても仕方がない。そう思っていた。

おにーさん「違ぇ。かっこ悪りィこと言うけど、俺には刺激が強すぎて直視できねぇんだ」

貴方「は?」

振り向いておにーさんの顔を見る。

おにーさん「ははは」

頬は少し赤くなっていた。

ユズ「カイさーん!浮き輪膨らますの手伝ってくれ!」

おにーさん「おう、今行く!」

呼ばれて遠くに走っていくおにーさん。

貴方「……なに……それ……」

口元に手を持っていって目線を下に向ける。

この想いは厄介だ。自分の意思でコントロールが出来ないのだから。

赤くなった頬を必死に冷やすように両手で覆った。

ユズ「ユイユイー!海に入ろう!」

貴方「あ、私も浮き輪ください」

『えっ??』

貴方「え?」

ユズ「ユイユイ……もしかして君……」

貴方「あ、いや、その、あの、たまには浮き輪とか使ってみたいなーなんて……」

ユズ「………本当は?」

貴方「……身体が浮力に従わないです」

ユズ「つまり、カナヅチなんだな」

貴方「………あい」

この時、Aは色んな言い訳をしていたのだが、その言い訳は誰の耳に入らなかった。





『A/さん/ちゃん/吟醸/ユイユイにも、出来ないことあったんだ』

皆、Aに出来ないことがあってほっとするのであった。

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ミー - エクスプロージョン愛し隊さん» エクスプロージョン愛し隊様、コメントありがとうございます!!おおおおかしくはならないでくださいね!?すごく、心配しますので……。亀最新ですが、これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 椎名零さん» 椎名零様、コメントありがとうございます!!私もご本人登場にはびっくりして、目が点になってしまいました……wこれからもよろしくお願いします!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» これから、もっとかっこよくなる予定ですよ!覚悟していてくださいね!!w (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 蓮花さん» 蓮花様、2度目のコメントありがとうございます!!読んでくださる皆様が楽しめて、ドキドキするお話を書いていこうと思っておりますので、これからもよろしくお願いします(*・ω・*)ゝ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
エクスプロージョン愛し隊 - 続きが気になる・・・気になりすぎておかしくなりそうです!! (2019年8月31日 11時) (レス) id: 55d994f4d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミー | 作成日時:2019年3月30日 23時

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