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第120話 選択肢無し ページ32

カイコクside

出てすぐに、Aちゃんが俺にもたれかかってきた。心配になって声をかけてみたら、



A「………おかえりなさい」



そう彼女がポツリと呟く。

すると、今まで閉じ込めていた感情が一気に溢れ出し、目の前の人に愛しさが募るばかりだった。

自分の理性との戦いをなんとか勝ち抜き、そっと抱きしめるだけで我慢する。しかし、それが甘かったのだと知るのだ。

Aちゃんのことを優しく抱きしめようとしたその時、






────────ドコン







「ウグッ………」


鈍い音が耳に届き、鋭い痛みがお腹にくる。


見事なまでのクリティカルヒット。溝の部分だったため、その場に座り込みさっきまで自分にもたれかかった人の顔を見る。

そこには、背筋が凍るような冷たい目をした彼女が拳を顔の横に握りしめ立っていたのだ。


A「3人分です」


「な、なんの話しでぇ」


A「これから分かりますので、とりあえず……」





────立ってくれます?




ここに来てから見たことの無い顔で彼女に脅される。まさに、般若。いや、般若なんて生ぬるい。


A「………ね?」



………真蛇だ。





「は、はい」


そう言って立つ以外に俺の助かる道は無いと思った。









────────────────



────────────




────────


────


「痛ってぇ」


そうやって、彼女に続き次々と暴力という名の歓迎の儀式を受け、階段を降りていった。


駆動「おい」

「なんでぇ。ケツに蹴り入れた変態」

駆動「そういうことになってっからって言っただろ?んなことよりだ。次アイツ泣かせたら本気で蹴るからな」

「アイツ……?」

駆動「Aだよ」

「!!」

Aちゃんが泣いていた……?そんな訳……。


駆動「てめえが、どこにもいないって聞いた時、アイツ倒れて俺が医務室まで運んだんだよ」


それを聞いた時、自分の惨めさと情けなさが込み上げてきて、込み上げすぎてそれが怒りに変わる。しかも、自分に対しての。


「Aちゃん……。すまねぇな」

A「……いいんですよ。戻ってきてくれたので」

分かっているかのようにそれ以上何も言わないし、聞いてこない彼女。


彼女の闇に触れるまであと────





A「そう言えば、お腹めちゃくちゃ硬かったんですけど?なにか入れてます?」

「ははは……」

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ミー - エクスプロージョン愛し隊さん» エクスプロージョン愛し隊様、コメントありがとうございます!!おおおおかしくはならないでくださいね!?すごく、心配しますので……。亀最新ですが、これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 椎名零さん» 椎名零様、コメントありがとうございます!!私もご本人登場にはびっくりして、目が点になってしまいました……wこれからもよろしくお願いします!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» これから、もっとかっこよくなる予定ですよ!覚悟していてくださいね!!w (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 蓮花さん» 蓮花様、2度目のコメントありがとうございます!!読んでくださる皆様が楽しめて、ドキドキするお話を書いていこうと思っておりますので、これからもよろしくお願いします(*・ω・*)ゝ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
エクスプロージョン愛し隊 - 続きが気になる・・・気になりすぎておかしくなりそうです!! (2019年8月31日 11時) (レス) id: 55d994f4d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミー | 作成日時:2019年3月30日 23時

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