第114話 祈り ページ26
────24時間後
アカツキ「本当にひとりで大丈夫ですか……？」
私たちは数の順番にピースを仕分け終わった。もうあまり時間が残っていなかった。
ユズ「楽勝」
アカツキ君の言葉に、ものすごい顔の悪さで親指をビッと立てるユズさん。
楽勝なわけない。今まで一睡もせずにパズルを解いていたんだから。
ユズ「すまないがパズルはひとりの方が集中できるんだ」
貴方「それでも、心配です。せめて、誰かひとりぐらい傍に……」
ユズ「では、カリリンだけ抱き枕として置いてってくれ」
カリン「えっ……」
……カリンちゃんか。カリンちゃんなら、倒れる前にユズさんを止めてくれそうだし安心できる。
アカツキ「こんなんでよかったら……ただこの子たまに裏拳かますんで……」
ユズ「気をつけるにゃ」
アカツキ君に差し出されて、猫のように暴れるカリンちゃん。
貴方「……お願いね」
カリン「……はい」
カリンちゃんの手を強く握りお互いに視線を交わす。この子は分かってる。ユズさんがどれだけ今、危ない体調なのかを。私が勝手に思ってるだけだけどね。
ユズ「万が一ボクが失敗したら、みんなはアン坊の最終手段を試してほしい。だから、それではゆっくり休んでくれ。あっきーとマキマキ、それとユイユイは一度も寝てないだろ？」
ヒミコ「ユ……ユズさんだって……」
ヒミコちゃんと同じことを思った。そんなの……ユズさんだって同じじゃない。けどそんなの、口が裂けても言えない。唇を噛みしめてうつむく。
肩に重みを感じて顔を上げるとマキノ君が真っ直ぐにユズさんを見ていた。
マキノ「ユズちゃん。がんばってね」
マキノ君がユズさんに声をかけると、笑顔で手を振ってカリンちゃんと中に入っていった。
『ボクにも非がある』
彼女はそう言った。
『ユズさん達のこと大好きなんですっ。失いたくないんですっ。信じたいんです……っ』
私はこう言った。
彼女はそれをどう受け止めたのだろうか。
口で言った言葉なんて信じられなかった。けど、私は口からでたものを信じようとした。神を信じるなんてもってのほか。
貴方「ユズさん、無理しないで……っ」
けど今私は、扉の前で手を力強く顔の前で繋いでる。神に祈りを捧げるように。
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ミー - エクスプロージョン愛し隊さん» エクスプロージョン愛し隊様、コメントありがとうございます！！おおおおかしくはならないでくださいね！？すごく、心配しますので……。亀最新ですが、これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月7日 23時) (
レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 椎名零さん» 椎名零様、コメントありがとうございます！！私もご本人登場にはびっくりして、目が点になってしまいました……wこれからもよろしくお願いします！！ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» これから、もっとかっこよくなる予定ですよ！覚悟していてくださいね！！w (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 蓮花さん» 蓮花様、2度目のコメントありがとうございます！！読んでくださる皆様が楽しめて、ドキドキするお話を書いていこうと思っておりますので、これからもよろしくお願いします(*・ω・*)ゝ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
エクスプロージョン愛し隊 - 続きが気になる･･･気になりすぎておかしくなりそうです！！ (2019年8月31日 11時) (レス) id: 55d994f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミー | 作成日時：2019年3月30日 23時
