第107話 優しく ページ19
貴方「おいコラ、アンヤ君。寝るなら違うところで寝てよ」
アンヤ「Zzz…」
アカツキ「アンヤ君。羨ましいです。Aさんの膝枕なんて……」
ユズさんの指示を聞き、作業を始めて数時間がたっていた。
────────────
────────
────
ユズ「それじゃ、みんなこの手順で仕分けてくれ」
そう言って渡された紙にはチェック項目があった。それもわかりやすく。
アンヤ「……なあ、これマジで組むのか。3万通りパスワード入力試した方が早くね?」
ユズ「それも考えた。だがその場合ひとりしか作業ができない。非効率かな」
貴方「仮に、交代制の不眠不休で入力作業をしても、いずれ集中力も切れるし、ミスも出てくる」
ユズ「万が一、正解のピースで入力ミスしたら?入力回数に制限があったら?リスクをともなう攻略はラストにまわすべきだ」
カリン「でも…パズルだってミスがないとは限らないんじゃ。似たような形のピースも多いし」
ユズ「それは心配ない。例えばこの角ピースと枠ピース。ちょっと見ててくれ。これだけ最初からピッタリ重ねてあって妙だと思ったら……」
ピースとピースを合わせるとなんと……
アカツキ「くっつきました……!」
ユズ「正解だと1ピースに結合するようだ。つなぎ目も裏面の数字も消えている。よって組み立てミスはありえない」
カリン「あくまでもパズルを解けってことね…」
ユズ「そういうことだね」
貴方「とんだ鬼ヤローになったもんだな。アイツも」
ユズ「ただ…」
貴方「?」
ユズ「すべてを完成させる必要はない。大事なのは『仲間はずれ』を探すこと。一ヵ所でもピースがはまればそれらはまとめてパスワード候補から外せるからな。
200×150のパズルを仮定として角を含む外枠が696ピース。仕分けの段階で数が合えば、外枠はこの時点で候補から外れる。
残り29305ピース。こうやって少しずつ候補を削ればいい」
────
────────
────────────
そして、この説明後にヒミコちゃんが寝てしまった。
朝からお弁当を作ってくれていたらしくて朝が早かったんだろうね。
そして今────
貴方「ったく」
アンヤ君も昏倒した。
彼の顔を見ながら言われたことについて思い出す。
アンヤ『マスク野郎がアカツキに変な事聞いてやがった。お前最近、マスク野郎と仲良いよな。なんか知らねーか?』
ソファに寝かせ毛布をかけ彼に言う。
貴方「大丈夫」
優しくそう言った。
214人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「二次創作」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミー - エクスプロージョン愛し隊さん» エクスプロージョン愛し隊様、コメントありがとうございます!!おおおおかしくはならないでくださいね!?すごく、心配しますので……。亀最新ですが、これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 椎名零さん» 椎名零様、コメントありがとうございます!!私もご本人登場にはびっくりして、目が点になってしまいました……wこれからもよろしくお願いします!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» これから、もっとかっこよくなる予定ですよ!覚悟していてくださいね!!w (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 蓮花さん» 蓮花様、2度目のコメントありがとうございます!!読んでくださる皆様が楽しめて、ドキドキするお話を書いていこうと思っておりますので、これからもよろしくお願いします(*・ω・*)ゝ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
エクスプロージョン愛し隊 - 続きが気になる・・・気になりすぎておかしくなりそうです!! (2019年8月31日 11時) (レス) id: 55d994f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミー | 作成日時:2019年3月30日 23時