その後のお話 ページ34
おにーさん「ん」
門を出てすぐにおにーさんが私の前にしゃがみ込んだ。
貴「なんですか」
おにーさん「だから、運ぶ……」
貴「結構ですよ」
おにーさん「さっき、耳触られた時熱かったんでェ。大人しく運ばれな」
これは、絶対に諦めんやつや。
彼女は彼の声色でそれを悟った。
そりゃ、1度倒れてるんだ。そんなに心配もするだろう。だけど……
おにーさん「……おい」
私は彼の横を通り過ぎた。
おにーさん「いい加減に…」
貴「おにーさんってば、女心がわかってませんね」
おにーさん「……はい?」
貴「私だって一様女ですから理想ぐらいあるんですぅ」
何を言っているのかわからないというような目で見てくる男士2人。
・・・・ごめん、私もわからん。ただ、運ばれたくないだけなんです。歩かせてください。
そう思いながら、2人の前を歩いていく。
帰ったあとに、ユズさんに怒られるのが目に浮かぶ……。
だって、運ばれたら、無理したんだろっ!!て心配&お怒りが来るじゃないですか!!
おにーさん「……わかった。忍霧、これ持ってくんな」
忍霧「あ、ああ」
・・・・え?
おにーさん「よいしょっと」
────え?
声が聞こえて後ろを振り返った途端に体が中に浮き、
────────ええっ!?
気づいた時にはおにーさんの顔がドアップという。
貴「ちょっ、おにーさんっ!!」
おにーさん「暴れんな。落とす」
貴「落としてください!!紛らわしい言い方したのは謝ります!!ただ、歩きたかっただけなんですっ!!大人しく背負われますから許してくださいっ!!」
おにーさん「(……痛い)」
おにーさんの顔をぐーっと遠ざけながら話す。
あれだ。今の状況は、お姫様抱っことか言うやつだ。
おにーさん「下ろしたら逃げてきそうな勢いだから、このまま運ぶ」
“数分前の自分を恨みな”そう言ってヘラッと笑うおにーさん。
貴「だああああっ!!」
両手で顔を隠し必死に見えないようにするA。
真っ赤になっているのが見えているけど、あえて言わず楽しんでいるカイコク。
忍霧「(俺は何を見せられているんだ)」
そして、自分だけが置いていかれたような気になっているザクロであった。
その後、Aは眠ってしまい、カイコクだけが問い詰められたのは言うまでもない。
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ミー - ななみんさん» ななみん様、コメントありがとうございます!!本当ですね……。お恥ずかしい……。間違いを教えて頂きありがとうございます!!これからも言ってくれるととてもありがたいです!好きになってくれて嬉しいです!これからも『モノクロ』をよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月25日 20時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ななみん(プロフ) - 84話のパカさんの発言が駆動になっています。アンヤの苗字は駆堂←この字なので修正お願いします! あ、この作品好きです!更新頑張ってください!! (2019年9月14日 21時) (レス) id: 1b00d24cb8 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 雪夜さん» 雪夜様、コメントありがとうございます!!こちらのコメントに気づくのが遅くなってしまい、申し訳ございません。はい!リクエストは受け付けておりますよ!どんなお話がいいか、『モノクロ3』の方で書いていただければ、書きますよ!!それはもう、全力で!! (2019年8月24日 17時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
雪夜(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!学業共に更新頑張ってください。PS.リクエスト受け付けてますか? (2019年8月19日 17時) (レス) id: c1ac1c5672 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭 - 許可ありがとうございます!私の作品はナカノヒトゲノム 化狐 です。名前同じなので見つけやすいと思います♪ (2019年3月30日 20時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミー | 作成日時:2019年2月18日 22時