モノクロ2 【鬼ヶ崎カイコク】

第72話 変わらない ページ25

キッカ「今日はそうね…アールグレイの気分だわ」

奥様風に『ぬほほほほほほ』と笑うキッカちゃん。

カリン「……」

あからさまに嫌そうな目をするカリンちゃん。
こらえて！こらえるんだカリンちゃん！！

キッカ「聞こえないヴェロニカ！解雇しちゃうわよ！」

カリン「しなさいよ！むしろ望むところ…」

1【ちょっと…あなた新入り？】

2【逆らわないほうがいいわ。大人しく従っていればあいつら危害を加えないから】

カリン「だからってこんな……！」

2【廃棄されるわよ】

………廃棄？

2「…お願い、我慢して…」

キッカ「ほらほら。お鍋のダシになりたいの？」

・・・・この野郎人をなんだと思ってやがる。

『あんたが────のに！！』

『死んで償え！親不孝者！！』

どこに行っても、こんな奴がいるのは変わらないのかね……

そして

キッカ「とびきりのフルコースをお願いね。ヴェロニカ♡」

逆らえないのがわかっていてあえて挑発するこの態度。

カリンちゃんも私もこんなやつに黙って従うほど大人しくない。けど、

貴「手伝うわ。ヴェロニカ」

カリン「Aさん……」

貴「このステージのクリア条件覚えてる？」

カリン「はい…」

貴「ならよろしい。(ﾆｺｯ

おにーさん達がスムーズにそれを進めれるように私達は彼女をここにとどめておく必要がある」

カリン「じゃあ…」

貴「そう。あいつの遊び相手になってやるのよ」

カリン「けど、私いつかあいつ殴ってしまいそうで…」

貴「大丈夫。私も同じだから」

キッカ「ちょっと！おそいわよ！」

貴「申し訳ありません。キッカお嬢様(ﾆｺｯ

ヴェロニカに紅茶の種類について教えていたのです。すぐ準備致しますのでもうしばらくお待ちください(ﾆｺｯ」

キッカ「さっさとしてよね！！」

貴「はい。ただいま(ﾆｺｯ」

カリン「Aさん……」

貴「さあ、これをお嬢様にお渡ししてくれる？ヴェロニカ(ﾆｺｯ」

カリン「(え、笑顔が黒い…)」

もちろん。こんなに表情筋を使わせて罰はしっかり受けてもらわなくては困る。

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