モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第4話 不愉快 ページ6

おにーさん「お嬢ちゃんもしかして、性別不明の実況者 GINじゃねェかい？」

貴「誰ですか？ソレ」

おにーさん「いや、違うならいいんだが」

聞きたくない名前が出てきて不機嫌になるのを隠し、平穏を装う。


アルパカ「流石は鬼ケ崎様。その通りにございます」



・・・あ？



アルパカ「吟醸様は、声の音域が広くそれでいて、色っぽく────」


貴「これ以上、その薄汚ねー声出してみろ。焼くぞ？」


バチン！！といって警棒型スタンガンをアルパカに向ける。

あろう事かこいつは

パカ「ワンモア」

などと言って私の前にレコーダーを出す。

貴「死ね糞パカ」

といい、レコーダーをスタンガンではじき飛ばした。


貴「あんたもだ、おにーさん。二度と私の前でその名前口にすんじゃねーぞ」


電源の入ったスタンガンをお面をかぶった“鬼ケ崎様”とやらに向け睨みを聞かせて言い放った。

分かったというように両手を上げ青い顔でコクコクと頷いた。


貴「念の為、もう一度自己紹介しとく。
吟醸A。得意なのは謎解きゲーム。性別は女。以上だ」


そう言って椅子に座り足をくむ。


GINとは確かに私の事だ。

だけどそれは、そうやって呼んでいいのは私の中で“彼”だけなのである。

それに、本名がバレてから数名かが“GIN”と名乗って私の成り代わりをしていたことがあった。

それのせいで、こちらがどれだけ苦労したあも知らないで。まあ、成り代わったやつは全員注意をしたし終わったことだからいいんだけどさ。


最後にマキノ君の自己紹介が終わり、ゲームへの説明へと入った。




────────が




「ふざけんな！誰がやるかそんな！！」





まあ、こうなるよね。

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