モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第47話 作戦開始 ページ49

日が沈み、作戦決行の時間がやってきた。
ユズさんからの最終確認が始まる。

ユズ「いいか、ツタを辿ってできるだけ中心を見極めたまえ。根に針がさん刺さらない場合は表皮を剥くか傷をつける。一体あたり4・5本刺せば十分だろう。

行動は必ず2人1組だよ。夜でも単独行動は避けろ」

アンヤ「おう」

ユズ「待機組はここを絶対死守する。ボクは引き続き次の案を練ろう。

カリリンはボクの補佐

ひーみんは夕飯の支度

ユイユイはここの警護

マキマキはぐっすり寝てくれ！」

アンヤ「…なんかそっちラクじゃね…？Aと夕飯しか生みだされてなくね」

ユズ「ソンナコトナイサ」

貴「アンヤ君、それ私が生産されてることになるから。違うから」

ユズ「あとは合言葉だが……そうだな」

先程の言葉を華麗にスルーされ、半分諦めを覚えた。

カリン「な、なんですか…」

ユズさんは、カリンちゃんを見てニヤリと笑い

ユズ「カリリンを合言葉にしよう。みんな、なにを連想する？」

アカツキ「顔面陥没…」

すっと手を挙げて闇がありそうな顔で言うアカツキ君

ユズ「それは、あっきー限定だな。もう少しみんなが共感するものを」

その後に出されるものは酷いものだ。若干悪口ち入る。

カリン「ねえ、なにこれ、腹立つわ…皆殺しにするわよ…」

貴「ストレス感じた時は、ハグするといいらしいよ」

ほらおいで？と腕を広げる私の所にカリンちゃんが飛び込んできた。

ヒミコ「み、みなさん…よかったらこれ…行く前にどうぞ」

そう言ってヒミコちゃんが出てきたあるものでみな(私、カリンちゃん、ヒミコちゃん以外)の心は1つになった。

ユズ「採用だ。いいかみんな！一方が『カリン』と言ったらもう一方は『プリン』だ！！」

『イエス・プリンプリン』

カリン「調教済みか！！！」

貴「アホか。ヒミコちゃん、このプリン美味しい」

ヒミコ「ほんとですか？」

ユズ「10秒後に行動開始。各自健闘を祈る！！」

おにーさん「これ、約束のモンな」

そう言って自分の分を私の前置いておくおにーさん。

貴「やったー！ありがとうございます」

ユズ「散！！」

カリン「あっ、待てこら
コラ────！！！」

貴「ユズ帝こえー」

カリン「てか、Aさん。なんで2個も貰ってるんですか」

貴「お駄賃(ﾆｯｺﾘ」

作者から→←第46話 怒り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す