モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第44話 作戦 ページ46

しばらくしてみんなが離してくれた。

その後、お説教を受けユズさんから『しばらく単独行動禁止令』が出された。

アンヤ「ったく、心配かけやがって」

貴「アンヤ君にだけは言われたくない」

カリン「どっちもどっちよ！！」

アンヤ／貴方「すみませんでした」

そして今、ヒミコちゃんが作ってくれた朝食のハンバーグを食べながら、ユズさんの説明を聞いていた。

カリン「根絶ち…？」

ユズ「ほーは。ボクらがあちらこちら逃げ回だたせいでタワー内にツタが蔓延しすぎた」

貴「焼くことは？」

ユズ「それも考えたが室内だしね。消化装置が必ず作動する保証もない。タワーの全権はアルパカ君が握っているからね。

日没を待って根絶ち作戦を決行する。それが一番てっとりばやいだろう」

アンヤ「どうやんだよ。あいつらすぐ再生すんだろ」

ユズ「ふむ」

そこでユズさんが出したのは大きなカバンだ。

ユズ「こいつを手分けして根に突き刺す」

カリン「なんですか、これ…？」

ユズ「毒だよ」

サラリと言ったよ。

ユズ「クルエル産の熱帯植物からボクが採取した。マンイーターに遭遇したらアンプルごと喰わせたまえ。内から爛れ落ちる」

私はカリンちゃんのそばに座り、片方の手でカリンちゃんの手を、もう片方の手でアンプルを掴んだ。

貴「大丈夫？」

カリン「は、はい。ありがとうございま────っ！！」

カリンちゃんがもう一度動かなくなったのでカリンちゃんの目線の先を見てみる。

貴「────っ！？」

そこには穴という穴にアンプルを突き刺されたアカツキ君の姿が

貴「何してるんですか！？」

カリン「ちょっと！！割れたらどうするんですか！！！」

カリンちゃんも冷静さを取り戻したのか、ユズさんの後ろに行きアカツキ君から離れさせる

ユズ「え？そりゃ死ぬさ〜〜」

貴「死ぬって……」

アンヤ「テメーも反抗しろ！！(ﾍﾞﾁﾝ」

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