モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第2話 変態 ページ4

巨大ネズミを撃退したあとまた、森の中を進んでいると、3人と1匹を発見する。


巨大ネズミの次は二足歩行のアルパカかよ。
動物ワールドだなここは。


静かに気配をたち3人と1匹の話を聞く

アルパカが1人の男の子を賞賛し、風船を手渡すとルール説明が始まった。


アルパカ「さあ、皆様！ご自分の左手首にご注目」

女の子「えっ やだなにこれ」
男の子「とれません……」

そう言って腕をこする女の子と男の子

自分の手首を確認すると数字が書いてある。
…ンだよこれ

アルパカ「体表型カウンタです。お休みの間にナノチップを埋め込ませていただきました」


いただきました



じゃねーんだけど？人の体に何してくれてんだよ。


アルパカ「街のメインサーバーと連動しておりまして『再生数』をリアルタイムでお知らせいたします」


……再生数？


男の子「再生数って……」

アルパカ「ええ。入出様にはおなじみの言葉でしょう？そちらのお二人と



先程から立ち聞きしている貴方様にも」


男の子「立ち聞き？」


……バレてんじゃん。何あいつ化け物なの？


アルパカ「戦国実況の鬼ケ崎様
ホラー実況の更屋敷様
謎解き実況の吟醸様」


お面をかけたおにーさんが傘を構えてアルパカを見る。

おにーさん「名乗った覚えはねェぜ
何モンだ？それ取ってツラ見せな」


アルパカ「嫌でございます。恥ずかしい」


おにーさん「……嬢ちゃん、刀貸してくんな」

女の子「はい 喜んで」


ぶっちゃけ殺っちまえおにーさん

アルパカ「やや……ワタクシピンチ
吟醸様はいつまで隠れているおつもりで？」

貴「アンタがいなくなるまで」

アルパカ「フフ。13番街の皆様はそろってお気が短いようで

では、単刀直入に申します。貴方がたがここでなすべきことはただひとつ

そのカウンターを1億までまわすこと

すなわち

『ナカノヒトゲノム』リアル実況において再生数1億ビューを達成すること

なお、プレイ期間は無限にございます。


────どうか死ぬ気で実況してくださいませ」


“死ぬ気で”か……

ふ

ふふふ

貴「アハハハハハ！！」

全「！？」

貴「いいじゃんそれ、楽しそう(ﾆｯ」

そう言って木の影から出てアルパカを見る



貴「精々楽しませてくれよ？
私が飽きないように……ね？(ﾆｺ」

やってやるよ。
それにこのゲームしばらく退屈せずに済みそうだしね？

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