シアワセノカタチ

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私の王子さま






忘れたいのに





一生を使っても
きっと忘れることの出来ない人







人生において
そういう人が1人は必ずいるんじゃないかな







私にとってはそれが''彼''だった







｢……うぅ〜(泣)｣


友達｢あのね〜、あんた3年前の今日、夕飯、何食べたか覚えてる？｣


｢覚えてないよ｣


友達｢覚えてないでしょ？それと同じよ！
3年間生きていく中で、美味しいものも不味いものもいっぱい食べて時間が経って、
気づいたら…あれ？何食べたんだっけ？になってる。結局恋愛だってこういうもん。｣





それが正解なんて思えないね
だって覚えてるもん
どんな顔も仕草も声も匂いも





｢じゃあさ？逆に聞くけど自分の大好物の味、3年経ったら忘れるの？忘れないでしょ？また食べたいなって
食べに行くでしょ？家で作るでしょ？それと同じ！物は言いようなのよ｣




友達｢…この屁理屈女｣






普通のご飯じゃなくて、特別なの
特別だから忘れられないの






どんなに違うご飯とか美味しいものを食べても
やっぱり｢あー、あれが食べたいな｣って
思い出せるの何度でも







3年前の今日が誕生日ならきっと
ケーキを食べたなーって
そんな風に特別な思い出なら覚えてるでしょ







ありふれた日常の毎日が
私にとっては特別だったの








だから、忘れることなんて








できないの。

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