シアワセノカタチ.*kei I..3 (ページ9)

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｢…なんっでって｣

慧｢名古屋からトンボ帰りよ、俺｣

｢あ…つあー、｣

慧｢そう、ツアーね｣

綺麗な色に染った見慣れない髪色に手をそっと伸ばすとその手は呆気なく捕まる

｢｢ねえ、あれHey! Say! JUMPの伊野尾くんじゃない？｣｣

ヒソヒソと聞こえる周囲の声と小さな悲鳴

慧｢ああ、思ったより早いな…｣

｢…え｣

慧｢ちょっと失礼｣

｢え、え、え！嘘でしょやめてやめてや…きゃ！！！！！｣

慧｢あーーーー腕死ぬ！！！！！！！｣

笑いながら私を軽々と持ち上げて走る慧

マネ｢あ！遅い…！！！おま！走れ早く！｣

いつの日かは間に合わなかった黒い車の前で
腕を組んで待ってる男の人

慧｢ごめーんまもちゃん！！やっちゃった！！！｣

マネ｢ったく！｣

慧とは逆方向に走るマネージャーさん

マネ｢すみませ～ん撮影中ですので、お写真はお控えください。情報公開前です～すみません｣

周囲の視線を遮るように急いで車の中に隠れる

マネ｢なにしてんだバカ｣

慧｢えへ｣

マネ｢えへじゃねえ！｣

慧｢こんな寒空にかわい子ちゃん1人残していけないでしょ｣

｢…｣

慧｢変なやつに捕まったらどうすんのよ…あんた｣

｢…もうつかまった｣

慧｢…反則｣

いつしかの懐かしいやり取りがこんな形でまた行われるとは思いもしなかった

マネ｢イチャイチャすんな！！！！！！｣

慧｢すいません！！！！｣