シアワセノカタチ.*kei I..3 (ページ6)

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透馬side

透馬｢…くッ｣

暖かくて優しい、
無邪気な笑顔を向ける君が好きだった

｢とうま！｣

いつだって笑っていて欲しかった

｢聞いて？彼が私のプリン食べちゃってさあ、｣

ぷりぷり怒りながらでもどこか嬉しそうにする君はいつだって''彼''の話をしていて

でも僕はそんな君が愛しかった

お見合いが破談になってからも
''友達''として会って欲しいという俺の願いを聞き入れて、
なにかと付き合ってくれていたA

｢こないだだってさ？変な人形買ってきて！｣

透馬｢うん笑｣

｢呪われそうだから捨ててって言ったらなんか拗ねてて！！｣

透馬｢呪われないだろ笑笑｣

｢ほーんとなんだから！！笑｣

こんな顔！なんてはしゃぎながら人形の真似してて

透馬｢ははっ笑笑｣

｢ねえ笑いすぎ！！！！笑｣

ほんと子供みたいに無邪気によく笑ってよく話す。
そんな人だった

縁あってもう一度お見合いをした時は
そんな君からは想像できないくらい
静かな女性になっていて

微笑みを浮かべるくらいの笑顔しか見せなくなった

楽しそうに声を出して笑っていた
以前の君の姿は見れなくなっていた

俺と話していても楽しそうだけど、
心から笑っているのとは違うのくらい
よく分かった

｢結婚...するんだもん｣

ベットに突っ伏してる彼女をみて
あー、ここまでか、と思ってしまった

俺には彼女を心から笑わせることができない
それがわかってしまって、
どうしたらいいかわからなくなってしまった