シアワセノカタチ.*kei I..3 (ページ19)

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透｢荷物とか諸々は、また後日まとめよう｣

｢うん｣

透｢取りに来れる時に取りにおいで、
鍵あるだろうから適当にいつでもいいからね｣

｢わかった…透｢じゃあ俺二次会あるから、行くね｣

｢…うん｣

結局透馬は最後まで''ごめんね''と言わせてくれなかった

透｢元気でな、たくさん笑えよ〜？笑｣

私の頭をクシャクシャにして
最後まで優しい笑顔で透馬は去っていった

マネ｢いい人…だね、｣

｢…はい｣

私は彼の分まで幸せにならなければいけないと
強く思った。

マネ｢そろそろロケも終わるんで、戻りましょうか｣

｢いいんですか？｣

マネ｢いやいやいや、これでAさんと戻らなかったらあいつキチガイになっちゃうよ笑｣

え〜！！！って叫ぶ慧が容易に想像出来てなんだか温かい気持ちになった

｢お願いします笑｣

恵比寿のイルミネーションを抜けて
現場へと向かう

跳ね返すようなドレスの感覚はもういない

｢ちょっと連絡を…｣

マネ｢どうぞどうぞ｣

チャットアプリを開くとものすごい数の新着メッセージが溜まっていた

友達…家族…親戚…

その中で1番に開いた母のメッセージ

母転ばないようにね

母決めたことに責任もって。あなたは1人じゃない。後のことは任せなさい。手がかかるわ〜ほんとに、、でもまあいつまでたってもあなたは私の大切な娘よ

謎のグッドスタンプと共に送られてきていたメッセージ
今日何度目かの涙がそっと頬を伝った

母らしい、そんなメッセージだった。

一つ一つに返していくとあっという間に現場へと着いていた

マネ｢俺迎えに行ってくるので、少し此処で待ってて下さい。｣

｢はい！わかりました。｣

そう言うとまもるさんは走って向かっていった

Aありがとう。正直に向き合う。幸せになる

メッセージにはすぐ既読がついて
パンダがローラースケートをしながら親指を立てるスタンプが送られてきた

｢心配…迷惑かけてごめんね。ありがとう｣

母からの大きな愛をしっかりと胸に刻んだ