シアワセノカタチ.*kei I..3 (ページ15)

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ﾌﾟﾙﾙ__

俺たちの邪魔をするように無情にも携帯の着信音が響く

慧｢…｣

名残惜しく唇が離れる

慧｢はい…｣

マネ｢お時間です｣

慧｢あ…の延｢はやく来い｣

慧｢はい…｣

大きく潤んだ瞳で
真っ白なドレスを身にまとい
上目遣いでこちらを見つめる美女を！！

ほんのりと頬を赤く染めて
いい香りを放っているこの美女を！！！

この車に残して！！！！

俺は……

慧｢仕事に｢いってらっしゃい｣

えーーーーーーーー

慧｢…いかなきゃ｢だめ｣

そうだ。
Aはいつだってそうだった。
ダメなものはダメ。
仕事をいただけてる以上は全力でやってこい

いついかなるときも

そう

それがたとえ、やっと同じ気持ちであると再確認出来て
喜びに包まれた空間であろうと

慧｢はい笑｣

本当はこのまま家に連れ帰って、もう、ね、めっちゃくちゃに←
愛を全面に伝えたいところをぐっとこらえて

慧｢ちょっと行ってくるねAちゃん｣

｢うん！行ってらっしゃい｣

全力の笑顔で送り出してくれる
こういうところが大好きで

慧｢いってきます｣

ギュッともう一度抱きしめて
車の扉を閉める

名残惜しい…惜しすぎる
背中に彼女の熱い視線を感じながら、、
現場へと向かっていく

慧｢マモちゃんありがとう｣

マネ｢一目見て帰るはどこへ行ったんだか｣

慧｢ほんとに、｣

マネ｢とんでもないお土産持って帰ってきやがって｣

慧｢ごめんなさい｣

マネ｢…でも、まあ〜よかったな｣

慧｢んマモちゃ〜あああ｣

華麗に避けられてロケ地へと向かっていく

慧｢いやいやいやできますけどね？？｣

心做しか弾む気持ちで挑むロケはいつもより上手くいって
早く、Aに会いたい。
1秒でも巻かないかな〜なんて考えてしまうほどだった