シアワセノカタチ.*kei I..2 (ページ4)

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雄side

最近の伊野ちゃん
なんか色々考えてる

多分〜Aちゃんかな？
この感じ
多分ね？

なんとなーくわかってくるんだよね
長く一緒にいると

慧｢そんな愛し方もあるのか｣

雄｢ん？｣

いきなり珍しいこと言ったと思って思わず聞き返したけど
それきり伊野尾くんが口を開くことはなくて

どこか切ない目をしていて
消えそうに儚くて

雄｢伊野尾くんアイドルやめようとしてないよね？｣

慧｢そんなこと考えてないよ｣

そう聞かずにはいられなかった

慧｢ただ、｣

ただ、

雄｢ただ？｣

聞き返しても伊野ちゃんはそれ以降喋らなかった

雄｢まあさ、アイドルだからって結婚しちゃダメなんてことないし、俺らには幸せになる未来があると思うよ｣

慧｢…｣

ぽってりした唇を薄く開けて
文字通り''ぽかん''って感じ笑

ほんと伊野尾君って女の子みたい笑

雄｢男なんだし、誰か一人を幸せにしたいって思うのは当然でしょ｣

伊野尾くん
色々言い訳にするんじゃなくて
向き合ってきなよ

俺らだって力にはなるからさ

慧｢…｣

まっすぐに、欲しいものを欲しい。と
そろそろ正直に言っていい歳だと思うんだよね
俺はさ

10代から培ってきたものももちろん大事だけど
それ以前に俺らは人間

恋だってするし
1人の女の子を守りたい、愛したいと思う気持ちはあって当然

だから、素直になったくらいで
今までのものが全て壊れるようなことにはならないよ

雄｢自分の気持ちを大事にしても、離れていくような子達じゃないよ。俺らをほんとに愛して応援してくれてる子達はさ｣

これが俺の本心