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慧｢A…｢結婚｣
｢結婚！するの！私！そう！慧に言いたかった！！｣
慧｢……｣
｢よかったら、慧にも来て欲しいな！｣
慧｢…｣
｢式の日付はね、12/25！クリスマスだよ！しかも15時！おやつの時間！忘れないでしょ〜絶対、、鈍臭い私でも｣
慧｢…｣
｢場所はガーデンプレイスタワーのレストランなんだけどね、仲良い人とか呼んでやるの｣
慧｢…｣
｢私のドレス姿超綺麗なんだから〜！見ないと損だよ〜？笑｣
口火を切ったように
結婚式の話を止めないA
｢招待状は、配り終わっちゃったから、
慧は特別入場ね！許してたげるよ…特別に｣
慧｢A｣
｢あ、これない？…そ、そうだよね！ライブとか色々忙しいもんね｣
慧｢A｣
｢あー、私ったら何言ってんのって感じだよね！調子乗った笑｣
昔からの癖、治ってないんだね
｢すっごく幸せでね、相手の人ももったいないくらいいい人で、もう楽しみで楽しみで仕方ないの！｣
嘘つく時、必ず目合わないんだよ、
ねえA、お願い。
もう一度だけ
｢んっ｣
チャンスを頂戴
ぶつかるように
そのうるさい唇を塞ぐように
彼女を抱きしめてキスをした
｢っ…ちょっと！｣
思い切り突き放されて
距離が出来た
｢……っ｣
涙を溜めた大きな瞳をこちらに向ける
｢なん…でっ｣
ぐっと食いしばって背を向けて
その小さな背中はどんどん離れていく
12月19日、間もなく日付が変わる
式までは既に一週間を切っている
大好きな香りと温もりを残して
もう一度君は俺の前から姿を消した。
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作者名：美月
| 作成日時：2023年12月10日 3時
