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Sound:7 ページ7
バン!と大きな音を立てて部屋の扉を閉め、その場にずるずるとしゃがみこんだ。
嫌だ。やめて。私の殻を破ろうとしないで。
うそ誰か助けて。私に声をちょうだい。
『っ、なんであの人は……』
あの言葉が本心じゃないって分かるの?
私という人間を見抜いた人。
それが久しぶり過ぎて私の脳内には音が溢れて止まらなかった。
どれだけ歌を嫌いだと拒絶しても、耳を塞いでも、私は音から離れる事が出来ない。
その証拠に私は今五線紙に歌を書いている。
殻を破りたい女の子の歌、苦しいだけの歌、大切な物を大切にし過ぎて手を離してしまった歌……手が止まらない。
気付いたら部屋にはたくさんの五線紙が散らばっていた。
だからこそ気付かなかった。
玄関の扉が開けられ、また新しい人達が来たことなんて知らなかった。
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作者名:緋扇 | 作成日時:2018年8月1日 23時