歌えない歌姫の偽りサウンド (ページ5)

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陣side

陣「せやな。」

全員が家へと入り、静まり返っている廊下を歩いてリビングへと足を踏み入れた。

そこにはさっきの女の人が飲み物を構えて座っていた。

『……どうぞお座りください。』

女の人の正面に俺が座り挨拶をしようと深呼吸をした。

陣「はじめまして、THE RAMPAGEのリーダーやってます坂本陣といいます。今回は僕達を受け入れてくれてありがとうございます。」

『歌川透華です。今回の件は恩人であるHIROさんからの頼みだったので、了承しただけです。最初に言っておきます。……私は歌手が嫌いです。』

歌川さんのその言葉に空気が固まったんが分かった。

『なのであなた達とも最低限の会話だけしかするつもりありません。この家では好きな様に過ごしてくれて構いませんよ。私に関わらなければ。』

壱馬「なんでそんな事言うんですか？歌川さんだって歌手でしたよね？」

壱馬のその言葉に歌川さんは驚いた顔をしとった。
まぁ俺もそんな事知らんかったんやけど……。