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episode:35 ページ35

透華side

「なんなんだよ……男に縋る事しか出来ねぇこいつになんでそこまで固執する!」

壱馬「それはお前やろ。透華をどうしたいのかは知らんし、別にどうでもええわ。」

力矢「ただあなたが透華を傷付けるんなら、俺らが全力で守る、それだけです。」

私は瑠唯くんと慎くんに守られ、壱馬くんや北人くん、力矢さんは男を睨みつけている。
ただ純粋に嬉しかった。
私の為に怒ってくれる人がいる事が。

『皆、私はもういいから。』

北人「けど……」

もう聞きたくない、とばかりに背を向けると男は叫んだ。

「そうやってまた逃げんのかよ!」

苛立ちが頂点に達し言い返そうとした瞬間、吠えたのは壱馬くんだった。

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作者名:緋扇 | 作成日時:2018年8月1日 23時

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