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北人side

壱馬「あ、歌川さん!」

歌川さんがリビングに来たのを見た壱馬が急いで立ち上がった。
その時、僅かに歌川さんの手に力が入った。

やっぱり少し怖いのかな……?

壱馬「昨日はすいませんでした。俺、無神経な事を……」

『いいです。私も酷い事言いましたし。』

壱馬「でも……」

まだ少し気にしている壱馬を見た歌川さんはため息をついて意外なお願いをした。

『なら歌、歌ってください。あなた達の歌ならなんでもいいので聴いてみたいです。……あと吉野さんは手をこのままにしてくれると嬉しいんですが。』

その不安そうな様子に、胸がキュンとした。

北人「もちろんです。陸さーん、一緒に歌って貰っていいですか?」

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作者名:緋扇 | 作成日時:2018年8月1日 23時

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