閑話〜夏と雲〜 ページ40
漫画が行方不明なのでしばらく閑話書きます。
地味(ていうかガッツリ?)に他の作品とクロスオーバーしてますが、知らなくても多分大丈夫です。
ちなみに荷風君は出てきません。
違う子が主人公します。
*******
夏。
それは暑ーい暑ーい蝉の声が鳴り響く青空の季節。
しかし、今回の夏は・・・・
「蘆花さーーーん。」
その声に、彼の上司、徳富蘆花は振り向いた。
「座標間違ったんじゃないですか。雪降ってませんよ、宮城なのに。」
「あのねー雲君、宮城だからって年がら年中雪降ってる訳じゃないんだよ。ほら見てみなよ。GPSはちゃんと宮城って表示されてるよ。」
呆れたようにスマホをヒラヒラと振る徳富。
異能特務課護衛官
徳富蘆花
異能力「不如帰」
「あ、本当ですね。すみません。」
徳富のスマホを確認した雲君とよばれた彼は素直に引き下がる。
徳富はそんな彼をまた呆れたように溜息を吐いた。
「てか雲君、今回の任務の内容覚えてる?」
「もちろんですよ!」
彼はどんと自分の胸を叩いた。
「爆弾の回収その処理でしょう!」
「分かってるなら良いけど・・・」
徳富の顔には、さも不安ですと書かれている。
「とにかく、この任務は失敗したらここら辺一帯ドカンだ。慎重に取り組むんだよっておーーーい!!!」
先程まで徳富の前にいたはずの彼が何時の間にかいなくなっている。
徳富は、「あの糞餓鬼・・・」と額に青筋を浮かべながら辺りを見回す。
すると、
「あれ、君・・・」
と彼の声が微かに聞こえた。
声が聞こえた方を見ると、彼が明るい髪色をした女児と向かい合っていた。
彼は女児と目を合わせるためか、しゃがんでいる。
にっこりと笑いながら、彼は女児に話しかけた。
「君迷子?名前は?」
女児は少し涙目の顔を彼に向けた。
「夏・・・」
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チェスのクイーン - 有り難うございます!更新頑張ります! (2022年2月5日 18時) (レス) id: 12c047e2ba (このIDを非表示/違反報告)
AYA - この作品めっちゃ面白いです! 更新頑張って下さい! (2022年2月5日 12時) (レス) @page3 id: 38ab2f94d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスのクイーン | 作成日時:2022年2月4日 20時