二十七話〜父の肖像1〜 ページ28
ある日のヨコハマ。
敦が『立入禁止』と書かれた黄色いテープを潜り抜けると、何処からか
「敦君、こっちこっち。」
と呼ぶ声が。
そちらの方を向くと、其処には手を振っている明るい髪色の青年が。
武装探偵社社員
谷崎潤一郎
異能力「細雪」
敦は谷崎に駆け寄ると、
「すいません、乱歩さんの代理で来ました。」
と云う。
「代理?乱歩さんは?」と谷崎が問いかけると、敦が説明し始めた。
「其れが·····」
数刻前
『おーい、敦〜、はーい集合〜』
『此の依頼、行っといて。』
乱歩が差し出したのは、『乱歩江』と書かれた付箋が貼ってある『捜査協力依頼書』。
『え、でも、依頼は乱歩さんに···』
『無理〜、今丁度焼き菓子が熱くて美味しいところだから
。』
「あァ、其れなら仕方ないね···」
「ですね。」
苦笑する谷崎と敦。
会話は事件へと移る。
「えーと、被害者は四十代男性。
谷崎や敦の目の前には、布が被された血塗れの遺体があり、手には、
「雑誌の記事の切り抜きですね···」
敦が目敏く気付く。
「他にも落ちてるかも···」
敦が辺りを見回すと、
「超推理!」
と谷崎が乱歩の異能力(嘘)、『超推理』と謎の発言をした。
暫く唸っていた谷崎だが、
「駄目だ〜、何も分からない···」
と音を上げる。
すると、
「当たり前ですよ。」
突然、谷崎や敦の真横から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
敦と谷崎が振り向くと、其処には紫色の瞳をした一人の青年が。
「永井さん?」
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チェスのクイーン - 有り難うございます!更新頑張ります! (2022年2月5日 18時) (レス) id: 12c047e2ba (このIDを非表示/違反報告)
AYA - この作品めっちゃ面白いです! 更新頑張って下さい! (2022年2月5日 12時) (レス) @page3 id: 38ab2f94d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスのクイーン | 作成日時:2022年2月4日 20時