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二話 ページ3

荷風は喫茶ポアロという喫茶店に来ていた。

荷風自身は別に来たいわけでも無かったのだが、対象と親しい三人と親しくなったおかげでここに来ることになったので、特に問題無い。

そう特に問題ないだ。
ここが喫茶ポアロでなければ。
具体的にはここに公安警察がいなければ。


(不味いな)


荷風は内心舌打ちをした。

公安警察に目を付けられば、荷風の事は隅から隅まで調べられるだろう。
内務省のおかげで荷風が内務省の人だという事は知られないだろうが、不自然に写るのは明らかだ。
そうなれば探りをいれるどころか逆に探りをいれられる。

相手は『探り屋バーボン』という顔も持っているのだ。

そうなると、今回は何もせず、やり過ごすのが得策だろう。
なのに


「荷風お兄ちゃんは文豪の永井荷風と同性同名なんだね〜」


(まさか降谷零ではなく、江戸川コナンに探りをいれられるとはな)


荷風は頬杖をつきながらそう思った。

最初コナンが見せた表情は『警戒』と『嫉妬』

警戒は荷風ではなく安室にだった。
となるとコナンは安室=バーボンという認識で、公安警察だという事は知らないのだろう。

次に嫉妬。
嫉妬は荷風に向けてだ。
まあ、自分の好きな人と一緒にいる男に嫉妬を向けるのは当たり前だ。


「え、そうなの!」


とコナンの先程の言葉に驚く蘭。
見る限り、園子も知らなかったらしい。


「そういえば、そうだな。親が永井荷風のファンなのか?」


と質問する世良。


「いや、俺はヨコハマ出身だから。」


「え、ヨコハマ出身なの!?」


皆が驚くのも無理はない。

魔都ヨコハマ
日本国内に関わらず、市内の情報は余り出回っておらず、治安が途轍もなく悪い。

そんなところから来たとなれば、注目を集めるのは当然だ。


「ヨコハマはとても治安が悪いと聞きましたが、本当なんですか?」


そう聞いてくるのは金髪色黒の美丈夫。
どうやら荷風達の会話を聞いていたようだ。

荷風は頷きながら説明した。


「まあ、殺人事件は勿論、銃撃戦とか普通にあるしね。あとは爆弾とか。」


「銃撃戦って·····」


驚愕する園子と蘭。
コナン、安室、世良は苦笑いしている。


「ていうか、名前と出身はどう関係してるのよ?」


話が脱線していた。

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チェスのクイーン - 有り難うございます!更新頑張ります! (2022年2月5日 18時) (レス) id: 12c047e2ba (このIDを非表示/違反報告)
AYA - この作品めっちゃ面白いです! 更新頑張って下さい! (2022年2月5日 12時) (レス) @page3 id: 38ab2f94d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チェスのクイーン | 作成日時:2022年2月4日 20時

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