｡ﾟ*永 瀬 に な り た い 重 岡 さ ん*ﾟ｡ にっ！

_ 5 7 _ ページ28

*


そしてやってきた告白大会当日。生徒はみんなそわそわしてる。



……こいつはいつも通りやけどな。



「なあなあ、廉、今日の告白大会でさ、廉に告白していい？」



「あかん、もう付き合ってるやろ？告白なんかいらんって」



「廉のケチー！イケメンー！好きやー！！」



「…………あほ」



Aの方は見ないまま、軽く頭をはたく。



「もー、照れちゃってさー」



「照れてへんし。一回眼科行ってこい」



「あっ、あそこにUFOが！」



「は？…………っ」



…………………不覚にも。



UFOなんてちゃっちい子供騙しに引っ掛かり、Aにキスされた。



「引っ掛かったぁ〜かーわいいっ」



「うっせ」



きゃあきゃあ喜んでるAの口を手で塞ぎ、



耳許で囁く。



「覚悟しとけよ？」



Aは真っ赤になりながらコクコク頷く。



それが可愛くて、もう満足。



学級委員「みんな告白大会行くよ〜！！」



「ほら、行くで」



その小さな手を、離れないようにしっかり握った。


*

_ 5 8 _→←_ 5 6 _

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す