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面倒臭い ページ7

胡蝶「すみません。
私は蝶屋敷に一度帰ってから
お館様の所へ行きますので、
先にお二人で行ってください」




冨岡さん騒動の後、胡蝶さんはそう言って
私たちに背を向けた。




A「分かりました。
また産屋敷邸でお会いしましょう」




A「冨岡さん。
さっきの鬼の子と竈門炭治郎君を
庇った理由を教えてくれません?」




仏頂面の冨岡さんを見つめる。
すると冨岡さんはチラリと此方を一瞬見やった。




冨岡「あの鬼は、人を喰わない」




A「……知り合ったのはいつですか?
出会ったばっかりには見えませんでしたけど」




冨岡「二年前だ。彼奴は他の鬼とは違う」




A「あの鬼は他の鬼のような
習性はないという事ですか?」




冨岡「………鬼ではある」




A「人を襲う可能性はあるという事ですか。
……不死川さんが怒りそうな案件ですねぇ」




これからある柱合会議の有り様を想像して、
私は思わずため息を吐いてしまった。




不死川さんが荒れなきゃいいけど…。




冨岡「……彼奴はお前の一つ下だ。
だから、仲良くしてやってくれ」




冨岡さん……鬼を連れた鬼殺隊員が
認められると思っているのですか?




笑止千万。




でも、まぁ。




A「先輩隊員として、彼には色々と教えますよ」

















?「あら?Aちゃん!と冨岡さん?」




もう少しで産屋敷邸に着くというところで
後ろから明るい声がかけられた。




A「甘露寺さん!お久しぶりです!
元気にしてましたか?」




恋柱の甘露寺蜜璃さんは明るい桜色と若葉色の髪を持ち
天真爛漫な笑顔の優しい人だ。




甘露寺さんとは彼女が柱になった時から
私は仲良くしている。




甘露寺「ええ。私は元気よ!!
Aちゃんも元気?」




A「はい!私も元気ですよ!」




甘露寺「ところで今日の柱合会議って
何が議題なのかしら?」




不思議そうに首を傾げる甘露寺さん。




A「えっと…それは、
鬼を連れた鬼殺隊員の裁判ですよ」




私がそう言うと甘露寺さんは目を丸くした。




甘露寺「えっ?鬼を連れた鬼殺隊員?」




A「はい。それと隊律違反を犯した冨……」




伊黒「おい、如月。甘露寺とお喋りは楽しいか?」




私の言葉を遮り私に殺気を向ける蛇を連れた人。




伊黒さんだ。




…面倒臭い人が来た。

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作者名:燈子 | 作成日時:2023年3月12日 19時

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