お日様の匂い ページ2
*
しやがれの収録日、楽屋に一番乗り。
マネさんも出て行って1人ぼっち。
「疲れたなぁ、、、」
私が口にしないようにしている言葉。
「疲れた」と「しんどい」
この仕事をしていると、私達以上に寝てなくて辛い思いをしている人はたくさんいる。
「、、、っ、、、くるし、、、」
楽屋のソファーに寝っ転がって目を瞑ると
急に気道が塞がれて、暗くて深い穴に落ちていくように。
上手く息が出来ない、右の目からツーっと流れる涙。
「、、、な、ん、で、、、」
こんな状況でも、ソファの背側の目から涙が流れて良かった。
誰にも見られずに済むなんて、頭は冷静そのもの。
頭がぐわん、と揺れてとうとう意識を飛ばすんだなぁなんて。
「だいじょーぶ、だいじょーぶよ、」
頭が揺れたのは、すごい勢いで抱き起こされたから。
パーカーのフードに顔をうずめるとお日様の匂い。
なんていい匂いなんだろ、ずっとこの温もりを抱えていたい。
「こわくない、こわくない、」
まるで小さな子に言い聞かせるように。
一定のリズムて背中をポンポンと叩きながら。
不思議と落ち着いていく心、顔は見えないけどきっとポーカーフェイスなんだろうな。
「和くん？何でもないの、急に息が詰まっただけなの」
二宮「、、あっそ。心と脳の連動へたくそね、あなた」
いつもの口調だけど、背中の手は止まらない。
その手が止まると温もりを分け与えるかのようにキツく抱きしめる。
「和くん、お日様の匂いする」
二宮「私、浴室乾燥嫌いだから、お日様で乾かすんすよっ」
「、、、安心する」
二宮「Aさん？涙はいいけど、鼻水はやめてよね」
「いじわる、やめて」
二宮「ふふっ、A、だいじょーぶ」
何かのおまじないみたいに繰り返す。
だいじょーぶ、は私の心に染みて溶かしていく。
気付かないうちに氷山並みにガチガチに固まった心。
「あったかい、それだけで幸せなんて」
二宮「和くんのハグ高いからね？」
「いくら？払えるかな？」
二宮「ストレス溜めるなら金貯めろ！それでもストレスが溜まるならハグに交換してやるよ、」
「金は、、、あるよ？」
二宮「ばーーーか、俺のが持ってるわ」
「和くん、お金好きだもんね？」
返事は無かったけど、もっと強く近づいて
お日様の匂いが強くなった。
「ありがとう、」
*
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Ruby(プロフ) - 最高です！！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月20日 20時) (
レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
Naaaaam(プロフ) - Mamecccchiさん» コメントありがとうございます、私の思いを汲み取って頂きとても嬉しいです！頑張ります^ ^ (2020年1月11日 13時) (レス) id: 171ca0efbf (このIDを非表示/違反報告)
Naaaaam(プロフ) - meiさん» いつもコメントありがとうございます！とても励みになります、頑張ります^_^！ (2020年1月11日 13時) (レス) id: 171ca0efbf (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - 普段きっと弱音を吐かないであろう主人公が不意にみせた弱さを包み込むニノちゃん最高でした。お日様の匂いの話し大好きです！更新楽しみにしています (2020年1月10日 8時) (レス) id: 6aa4a1f260 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - とっても最高です！にやにやしながら見ちゃいました！毎日の楽しみですw (2020年1月9日 23時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Naaaaam | 作成日時：2020年1月8日 22時
