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信じる、信じない ページ8

冨「───A!!」



Aの名前を呼びながら、荒々しく部屋に飛び込んできた冨岡を不死川はジロリと睨み付けた


不「いま寝たところだァ。静かにしやがれ」


部屋の真ん中に敷かれた布団の上で規則正しい寝息をたてながら眠るAを見て冨岡はほぅ、と息を吐きながら力なく側に座り込んだ



冨「…何があった」



Aが襲われたとしか知らせていなかった不死川は、先ほどあった内容を動揺を隠せていない冨岡を落ち着かせながら説明していった





***





冨「そうか…」


それだけ言って黙り混んだ冨岡に視線を向ければ、わなわな震えながら拳を握り締めていた



不「……甘露寺は任務で不在だァ」


冨「俺の屋敷に連れていく」


不「そうしてやんなァ。んじゃ、俺は帰るぜェ…やることがあるからな」


冨「世話をかけた」


振り向くことなく部屋を出ていく不死川の背に向かって軽く頭を下げた冨岡は、涙の跡が残るAの頬をそっと優しく撫でた


冨「怖い思いをさせて、すまなかった」


A「………ん…」


冨「!…起こしてしまったか」


A「義勇……不死川さんは…?」


冨「先ほど帰った」


A「助けてもらったの…鎹鴉にも」


冨「ああ。また礼をしに行こう」


それから暫く沈黙が続くが、ふいにAが天井を眺めながら口を開いた


A「…しのぶは、本当に私のこと嫌いになっちゃったのね」


冨「……」


A「親友だと…大切だと言ってくれた言葉を信じたい……でも、私のせいにしてでも非を認めようとしないしのぶを信じられなくなってきてる……」


冨「A…」


A「どうしたら、いいのかなぁ…」


静かに涙を流すAを、冨岡は見つめることしかできなかった

燃える→←最低



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抹茶もち(プロフ) - ゼリーさん» 嬉しいです(*´・∀・`*) (2021年4月18日 18時) (レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 続きがたのしみ (2021年4月18日 9時) (レス) id: 0e2fa8cd07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年9月5日 14時

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