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不「───あ゙ァ?」
一瞬の間の後、殺気が一段と強くなり肌に突き刺さるようなチリチリとした痛みが走った
その瞬間ー…
!!!ドガァ!!!
Aの背に乗っていたしのぶは横腹を蹴飛ばされ、鈍い音とともに塀まで勢いよく吹っ飛び頭を打ち付けた
し「う"っ…!!」
不「助けるだァ?」
不死川は顔を真っ青にさせガタガタと震えるAを横抱きにしながら、しのぶを睨み付けた
不「傷つけるの間違いだろうがァ!!」
不死川の怒声が恋柱邸に響き渡る
A「ど、ど…して……っ…?」
不「鴉が教えてくれたんだよォ。恋柱邸に血相を変えた裏切り者が向かっていると」
A「鴉が…」
上を見上げると、不死川に危機を教えてくれたであろう鴉が空を旋回していた
不「悪かったなァ…一人にして帰った俺の落ち度だァ」
A「い、いいえ!不死川さんが謝ることではありません!!」
不死川にしがみつきながら、Aはしのぶに視線を向けた
A「わ、私に何をしようとしたの…?」
し「……っ…Aの声と姿を認識するたびに私の意識は混濁し、身に覚えのない罪が擦り付けられてる…貴女が血鬼術にかかっているとしか思えないのです…!」
打ち付けた頭を押さえながら言ったしのぶの言葉にAの目から涙が流れ落ちる
A「………今度は、私のせいにするの…」
し「ちがっ「違わない!!」…!」
不死川の首に腕を回し、しのぶから顔を背けAは震える声で言った
A「…あんまりだよ……最低…!」
し「!!」
(───最低だ)
伊之助の言葉が脳裏に甦る
し「あっ……」
不「出ていけ。今すぐAの前から消えろォ」
呆然と地面に座り込むしのぶに冷たく言い放つと、不死川はAを抱え屋敷の中へ入っていった
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抹茶もち(プロフ) - ゼリーさん» 嬉しいです(*´・∀・`*) (2021年4月18日 18時) (レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 続きがたのしみ (2021年4月18日 9時) (レス) id: 0e2fa8cd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年9月5日 14時