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儚い希望 ページ38
冨「…………」
牢格子の前で足を止めた冨岡は
感情を消した眼で、ただじっと…静かにしのぶを見下ろした
し「…………」
───どうして、ここへ来たのですか
その質問を口には出さず、しのぶは冨岡の目を深くのぞき込んだ
一秒
二秒
三分
お互い無言のまま、視線は絡みついたように空中にじっと交錯したまま挑み合う
そしてー…
冨「───聞いた…」
ぽとりと雫のように呟いた冨岡の言葉に、しのぶは目を見開いた
し「………は？」
冨「………先ほどの…」
し「……………」
冨「お前たちの会話を…全部、聞かせてもらった」
───幻滅と絶望の果て
暗かった心の中に一筋の光が差し、一条の活路を得たような気がした
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抹茶もち(プロフ) - ゼリーさん» 嬉しいです(*´・∀・｀*) (2021年4月18日 18時) (
レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 続きがたのしみ (2021年4月18日 9時) (レス) id: 0e2fa8cd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶もち | 作成日時：2020年9月5日 14時
