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先のない暗い身 ページ36

羨ましいから、大嫌い





───人間って単純で複雑だ





簪はただの髪飾りに留まらず、作り手の想いと贈り主の想いが宿りしもの


“ 簪を贈る ” ということは特別な意味を持っていた





悔しかった





私は何をしても鬱陶しそうな目を向けられ、心底嫌そうな声色で返事を返されるだけ…



し「……………あの子みたいに…」



贈り物をされたことなんて一度もなかった



その事実が、胸の底に燃えたぎる情焔を燃えあがらせ

眩暈がするほど一度に押し寄せて来た憤怒と嫉妬が、私を熱り立たせた


だから限りない不満のままに、嘘も方便という程度の他愛もない嘘をついた





───それでも私は選ばれなかった

氷の牢獄への尋ね人→←無念



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抹茶もち(プロフ) - ゼリーさん» 嬉しいです(*´・∀・`*) (2021年4月18日 18時) (レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 続きがたのしみ (2021年4月18日 9時) (レス) id: 0e2fa8cd07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年9月5日 14時

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