悪女に花束を。

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し「本当です…！」





自分だって訳が分からないのだ


気がついたら、目の前に血だらけでAが倒れていて私の手は真っ赤に染まっていて…


それなのに何故、自分は罪人の如く責められているのか





し「目の前で親友が何者かによって暴行されたことで私の記憶が混濁している可能性があります…時間をください！きっと私が真犯人を見つけ〈ガンッ〉


最後まで言わせて貰えず、しのぶは強い力で地面に押さえつけられた


し「ひ、悲鳴嶋さ…」


悲「…記憶の混濁だと……？ならば、気がついた時、何故目の前で倒れる親友を手当てせず逃亡した」


し「っ…それは……」


時「どうして冨岡さんが甘露寺さんの継子に贈ったはずの簪を持って逃げたの？どうして自分の屋敷に帰らなかったの？」


し「……わ、わからなかったんですっ…！」


宇「おいおい、さすがに無理があんだろ。わからなかった？自分がやらかした事が怖くなって地味に逃げたんだろうが」


し「違います！…っ違うんです……！！」


何を言っても信じてもらえない状況に、しのぶの目から涙が流れ落ちる


「これだけの証拠が揃っているにも関わらず、しのぶは違うと言う…困ったね」


甘「お館様っ！」


「Aの意識は戻っているのかな？」


煉「いえ、まだです」


「では、Aが目覚めた時にもう一度柱合裁判を開こう。当事者の証言も必要だ…それまでしのぶは謹慎をしておくように…勿論、Aとの接触は禁止する」


お館様の判断に、柱たちは渋々頭を下げ裁判はお開きとなった

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