悪女に花束を。

怒り ページ15

甘「……許せない」



甘露寺は声を震わせながら呟いた


伊「甘露寺…」


甘「こんなのっ！仲間のすることじゃないわ！！親友だったのよ！？Aちゃんは、しのぶちゃんのことが大好きでっ…いつも…！！」


傷に響かないようAを抱き寄せた甘露寺は顔を真っ赤にし、ボロボロと涙を流した


甘「こんな裏切りってないわ…あんまりよ……酷い！！」


甘露寺の嘆きに全員が唇を噛み締めた

その時ー…



「入るぜ」


その言葉と同時に開かれた襖から遠慮なく入ってきた人物は場の雰囲気に眉を寄せた


煉「宇随。どうだった？」


宇「ま、結果は分かっていたが……こりゃあ神経毒だ」


時「神経毒？」


宇「手足のしびれ、呼吸困難…動くこともままならねェ。微量だが藤の花の成分も入っていた。俺らの周りで薬学に知識があり尚且つ藤の花の毒を扱えるのは只一人…」


悲「なんと愚かな……嘆かわしい」


宇「今までの話は忍獣で把握している。で、どうするよ？」


冨「決まっている」


甘「しのぶちゃ…“ 罪人 ”を捕らえ柱合会議にかけるわ」


冨岡と甘露寺、他の者たちの目は怒りに染まっていた


宇「罪人を捕らえるのは派手に俺に任せな。判決が下るまでは柱だ…騒ぎを大きくすれば示しがつかねェ」


煉「異論はない」


その場にいる柱八名の意見が一致した

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