16,『こんな神聖の場所にまでやって来るなんて……。』(アマテラス) ページ16
〜アマテラスside〜
ア)鬼灯、ちょっと下がってな。こいつらは私が潰す。
私は神器を使い、敵との戦いを始めた。
正直こんな奴らに神器を使うのは嫌だけど今はしょうがない。
私はさっさと終わらせようと神器を振るう。
そして残り二匹。
だが敵もあっさり倒されるほど馬鹿ではなかった。
片方が私の気を引くスキににもう片方が壁を消し、二匹共別方向へと逃げて行った。
ア)チッ…逃げやがった。
イ)な…何だったんだ今のは…。
鬼)緑天邪鬼さんですね。
ア)ったく…私のいない間に随分増えるようになったな…。
こんな神聖な場所にまで入り込むなんて……。
鬼)最近ではあの世にいた妖怪達もちょくちょく現世へ逃げてしまう時があるのでいちいち連れ戻すのも大変なんですよね。
ア)……え?もしかして鬼灯って地獄の鬼?
鬼)はい。あれ…言ってませんでしたっけ?
ア)いやいや聞いてないよ!鬼灯から聞いたの鬼ってだけだもん。
鬼)そうでしたか、すみません。
では改めて、私の名は〈鬼灯〉と申します。
あの世では閻魔大王の第一補佐官をしています。
ア)………て事は私ずっとあの世のトップ2の人と話してたんだ…。
じゃあ何で鬼灯が現世に来てるの?
鬼)先ほど言った通り、最近では妖怪達が現世へ行き人間達に悪さをしているのが見られるので、現世の視察ついでに連れて帰れる分捕まえようかと思いまして…。
ア)さっきの緑天邪鬼も入ってるのか?
鬼)はい、〈緑天邪鬼〉さん、〈赤天邪鬼〉さん、〈黄天邪鬼〉さん、〈青天邪鬼〉さん、〈黒天邪鬼〉さんなど、他にも数え切れない程たくさんいます
ア)何その天邪鬼シリーズ。
鬼)意外と天邪鬼って名前の妖怪いるんですよね。でも案外大惨事が起こるほど危険な事はしてないのでまだマシですが…、中には大怪我を負わせたり、酷い時は殺したりしてるんです
ア)……ヤマタノオロチが当てはまるな。
鬼)ヤマタノオロチさんもそうですが、後は〈女郎蜘蛛〉さん、〈赤カブト〉さんなどですかね…?
イ)……なぁ、取り敢えずさァ…、先進もうぜェ…。
ア・鬼)……あっ…。
ア)まずは村を戻さないとな。鬼灯、この話の続きは後な。
鬼)わかってますよ。
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作者名:迦楼羅炎 x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 22時