衣食住を共に 【和泉柊羽】 ページ13
「今日は付き合ってくれてありがと!」
「気にしなくていい。俺もいい気分転換になったよ」
真上に昇る太陽にも負けないくらいにっこりと、笑う彼女に釣られ頬が緩む。
決して暇ではない中こうして時間を空けてまで彼女と会いたいと思うくらいに俺はAに夢中だ。
一歩前を歩く彼女の細く小さな背中を見て昔の壱流と壱星を思い出した。
少し見ないうちに皆成長していく。
だが俺はもう大きな成長はしない。そう考えると置いていかれている気がして寂しくなった。
「はーぁ、家帰りたくないな・・・」
「・・? 何かあるのか?」
黙り、空を見上げる彼女を見る限り特に理由はないように思えるが、
もし悩みがあるならいの一番に俺に話して欲しい。
彼女にかけられる迷惑なら本望だ。
なんなら迷惑だなんて感じないしもっと我儘を言って欲しいとでさえ思う。
「・・帰りたくないのなら、もう少し一緒に居よう」
「え、いいの? 忙しいでしょ・・」
優しく微笑み、心配そうにこちらを見上げる彼女の頭を撫でる。
確かに、暇ではない。かと言って忙しいという訳でもない。
作らねばならない曲も後はメンバーに相談するだけだ。今日の夜にでも話せばいい。
なんなら明日でも構わない。
取り敢えず今は、彼女ともっと沢山、極力長く一緒に居たい。
「うちに来るか? それとも、何処かカフェに入ろうか」
小さな彼女の手を取って先を歩く。
俺がとても浮かれているのが彼女に伝わったのか可笑しそうに笑った後一言、「柊羽の部屋にお邪魔したい」と言ってくれた。
勿論俺は喜んで承諾する。
「ふふ、そのままずっと居てくれても構わないんだがな」
冗談、半分本気。彼女の目を見つめてそう告げる。
まぁ彼女はまともに聞き入れてはくれない、が・・
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ログイン出来なくて全く書けませんでした・・
それから、小説の書き方ちょっと変わりました。読み辛かったらすみません・・・
最近QUELLが熱い。
今更ながらバ-テンダ-最高ですよね。EDMM!
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作者名:ななせ | 作成日時:2019年2月26日 7時