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着いてから気付いたけれど………あれ、これ結構高級なお店じゃない？取引や会食でなら来ることもあるが、知り合いとこういうディナーに来たことが無いので途端に緊張してきた。
お店に入り名前を名乗ると「イ・マークさんのお連れ様ですね。どうぞこちらへ｣と夜景の綺麗な窓際の席まで案内される。
落ち着いた雰囲気と仄暗い照明、店内に響き渡るジャズが適度に緊張感を解す。
「こちら、イ・マーク様からのプレゼントでございます」
『わぁ、なんだろう？桃の花……？』
今の季節にはまだ早い桃の花に添えられているメッセージには「目をつぶって」と書いてある。
そっと目を閉じると、店内の微かな音と音楽の他に革靴の音と金属の擦れる音。
しばらくすると髪の毛が避けられ、首元に少しの違和感があった。
「目、開けていいよ」
『ふふ、いつからいたの？』
「それは秘密。あー、A、お誕生日おめでとう。それは俺からのプレゼントだよ」
首元を見るとキラキラと光るシルバーのネックレス。控えめだけれど小さなパールが付いていて可愛らしい。
『わぁ、すっごく可愛い……ありがとう！このお店も素敵だし、思い出に残る誕生日になったよ』
「喜んでもらえてよかった。その、Aの誕生日にどうしても伝えたいことがあったから」
伏し目がちにそっと私の手を握り、指を絡める。
「A、好きだよ。俺のそばにいてほしい」
『……奇遇だね？私もマークのこと大好きだよ。こちらこそ私と付き合ってください』
お互い驚いたというより安堵の表情を浮かべていたと思う。名前の着いていなかった関係にきちんと名前がついたような、そんな感覚があった。
「わぁ、その、Aが恋人になるなんて……今凄い幸せだよ」
『私もこんな素敵な人が彼氏だなんてどうしよう、泣きそうになってきた…………』
「あぁ、泣かないで！my baby……」
私の頭よしよしと撫でるついでに聞こえて来たBabyという単語の破壊力。カナダ出身のロマンチックボーイに完全に射止められてしまったのだと再確認した。
『どうしよう、本当に好きだよ……』
「俺もだよ。Baby,I love you.｣
まるで運命のように惹かれあった似たもの同士の私達。なんでもない日もロマンチックになるほど素敵な関係を築いて、きっといつまでも幸せに…………
Fin
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RUI(プロフ) - みんさん» わー！ありがとうございます😢❤コメントがあるだけでやる気倍増です 🤭期待に応えられるよう頑張ります😳 (2022年10月4日 17時) (
レス) id: 771c256323 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 米粒さん» ほんとですか！！照れ屋さんなのにたまに男前でロマンチックなところがだせてたらいいなぁと思うんですけどそう言って頂けて何よりです😭❤ありがとうございます！✨ (2022年10月4日 17時) (レス) @page19 id: 771c256323 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！応援してます(^ ^) (2022年10月4日 9時) (レス) @page19 id: 8606f4966b (このIDを非表示/違反報告)
米粒(プロフ) - ほんと、このお話のマーク最高です。応援してます!! (2022年10月4日 0時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUI | 作成日時：2022年9月25日 22時
