【募集企画小説】ヨコハマのイレギュラー達【文スト】 (ページ46)

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運命論者の悲み其ノ陸ページ46

────色々とあり前回から3時間後…

私は今…銀狼にメスを向けていた

…いやまぁ、何故か名探偵もいたんだけど

「…お前は…黎霞…？」

「えぇ、お久しぶりですね。銀狼さん」

ニッコリとした笑みを向けると苦虫を噛み潰したような顔をした。

名探偵はこの光景を黙って見ている。

珍しく、エメラルドグリーンの綺麗な瞳を出して

…あ、言い方良くないねぇ。

兎も角…。

「お命頂戴…って言うんでしたっけ？」

そう言いながら銀狼に切りかかる。

メスだからどっちかって言ったら不利かもしれないけど…。

このメスは梶井に殺傷能力を高めてもらったものだ

「ｯ!!」

そんなことを考えていると左手に銀狼の刀により傷ができる

「あらら～。血がついちゃったじゃあないですかぁ」

そんなことを思いながら戦いを続けた。

そして数時間後…

「はぁっ…」

互いに同じような量の傷を負っていた

「何故…本気を出さない？」

銀狼に問うと銀狼は私を見て静かに言った

「お前も本気を出していなかっただろう…」

「そんなことよりさぁ。黎霞、なにか言いに来たんじゃないの？」

名探偵の言葉に少し驚きながらも呼吸を整えて言った。

「……私を探偵社に仮入社させてください。」

そう言うと流石の名探偵も予想外だったらしく目を見開いていた

「…君、一応まだ探偵社員だよ」

そしてこう言った。

「だって、あの時君、退職届けを出してないじゃない」

乱歩の言葉にあっ、としながらも話を続ける

「それはいきなりだったからしょうがないね！で…仮入社って言うのは…」

全て言い終わると銀狼はとても驚き、名探偵はやや呆れていた。

当たり前だろう。真逆…

'一週間程度探偵社で過ごし森さんに黎霞が光でも生きれることを証明すればいい'

なんて、流石治は首領と一二を争っていた頭脳なだけはある。

…それで首領が納得するかは怪しいところだが。

「どうでもいいけどポートマフィアの首領に愛されて社長にも気にかけられてる黎霞って何気に凄くない？」

「あ、気にかけられてたのかい？」

「まぁね。気づかなかったんだ。黎霞の過去とか聞いてから気にかけるようになったんだよ」

「え、なんで勝手に過去公開されてるんですか」

「こっちには歴代の名探偵がいる上に君と家族同然の子もいるんだよ？」

「あ」

…と、そんな会話をしてその後は…

……どこ行こう。本部には戻りたくないしなぁ…

特務課？魔人？…どっちもダメだ。