阿吽之呼吸は途切れない 其ノ弐拾玖 ページ22
数時間後。
その場に立っているのはアリスだけだった。
親指姫といばら姫は無惨にも血を流し倒れている。
「…心音……。…あなた、本当に……
いばら姫がアリスを見て云った。
アリスはただ冷然といばら姫を見下ろし、優雅に嗤う。
「
いっそ、恐ろしい程に素直に認めたアリスに親指姫に悪寒が走る。
親指姫といばら姫が、有栖川 心音という少女はアリスであってアリスでないと気づいたのにはある理由があった。
アリスの戦い方だ。
普通、アリスは自身の身を呈して戦う。
しかし、このアリスは異能生命体かのようなものを、トランプ兵をだし戦っていた。
そうなると、
「アリス…おまえ…。…おまえは、白の女王だね?」
親指姫が云うと、アリスは笑った。
「さぁね。
そう云って、まるで新しい玩具を手に入れた子供のように無邪気に笑うのだった。
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クシナデソーマ(プロフ) - 更新終わったでおじゃる (2018年12月31日 12時) (レス) id: cf04d087dd (このIDを非表示/違反報告)
クシナデソーマ(プロフ) - 更新するでおじゃる (2018年12月31日 12時) (レス) id: cf04d087dd (このIDを非表示/違反報告)
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