阿吽之呼吸は途切れない 其ノ玖 ページ2
太宰と白月、徳田と幸田がなにやら話し合っている間、三ツ扇はひとりでなにやら考え込んでいた。
(私がいなければふたりを巻き込むことなどなかったのに…)
白月を巻き込むのはまだしも、今はポートマフィアの構成員でもなんでもない太宰を巻き込んだことが余計に三ツ扇からすれば自分を負の感情に追いやることでしかなかった。
「……三ツ扇様」
ふと、徳田が三ツ扇に声をかける。
「嗚呼、なんだい?」
「おふたりは巻き込まれたなんて思って…ないと……思います……けど」
最後らへんは照れくさくなったのか、声が小さくなっている。
そんな徳田を見てクスリと笑うと三ツ扇は太宰に後ろから抱きついた。
少し驚くがすぐにいつもの飄々とした態度に戻る太宰の頬は綻んでいた。
「…誘拐されたのに平和ね。」
白月の言葉に全員が「あ。」とでも言いたげな表情になった。
生微温い息をはいた白月だった。
「じゃない。私達は貴女を殺したい」
三ツ扇の方を見て云う幸田を睨む、徳田と太宰。
「……貴方は味方でしょうが」
徳田に軽くツッコミを入れる幸田。
誘拐された側はわりと平和だった。
ごめんなさい。1日遅れのhappy birthday!賢治くん!……文字数制限ェ……←→←???
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