先代封印異変 (ページ30)

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第三十話　「奥義」ページ30

ー次の日ー

霊華「霊夢。起きろ。霊夢！」

霊夢「ん…何よ…こんな朝早くに…」

霊華「修行するぞ」

霊夢「はぁ？いつも通り昼からすればいいじゃない」

霊華「残念だが時間がないんだ」

霊夢「時間がないって…どういうことよ」

霊華「空亡の力が強まっている。だから戦いに備えて奥義の練習もしておかないと行けないんだ」

霊夢「奥義…”夢想天生”のことね」

霊華「そうだ。まだ維持も寿命の減りも多すぎる。耐久が出来ないだろう」

確かに言われた通り…夢想天生は自分の寿命を削り発動する奥義

どうしても勝てない強敵が現れた時にしか使わない…

闇影と光影の時のは例外だけど…

霊華「それに朝早くなら迷惑もかけないからな」

霊夢「でも…夢想天生を強くするってどうすればいいの？」

霊華「寿命を削らない程度で発動する。その状態を維持すれば勝手に伸びる」

霊夢「そう…なら早速始めましょうか」

霊夢「ふっ……」

寿命を削らない程度で…夢想天生を…

霊華「駄目だ！もっと強く！」

霊夢「くっ…微調整が難しいのよ！」

霊華「くっちゃべってる暇があるなら集中しろ！」

霊夢「なっ…つぅ…」

話しかけてきてんのはそっちじゃない！

でも…安定してきたわよ

霊華「慣れてきたならその状態で動け！」

霊夢「はぁ！？この状態で動いたら安定しな…っ」

維持するだけでも精一杯なのに…

霊華「それが出来ないと戦えないだろうが！慣れろ！」

無茶言うんじゃないわよ…母さんみたいな天才じゃないんだから…

紫「朝っぱらから修行って…覇気ダダ漏れでちょっと警戒したわよ」

霊華「紫か。制御できないと対処できないからな」

紫「…空亡のことかしら」

霊華「それ以外何がある。それにお前も知ってるだろう」

紫「力が強くなってきている…っていうか暴走しかけてると言ったほうが正しいかしら」

霊夢「っ…」

彼奴等何を普通に話してんのよ！！こっちは頑張ってんのに…

…少しずつ…動く時に弱くする…よし…安定してきたわよ…

霊夢「話してないで見なさい！動けるようになったわよ！」

霊華「それが出来て当然なんだ」

霊夢「ぐっ…うぅ…」

紫「少し暗い褒めてあげても良いんじゃない？」

霊華「褒めるのは後でいっぱいしてやる。今は後回しだ。次！その状態でスペカ！」

霊夢「スペカ！？っ…やってやろうじゃないの！」

魔理沙「おーい。朝っぱらから何して…って…修行か」

闇影「おはよー！」

光影「…朝っぱらから元気あるな」