先代封印異変 (ページ24)

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第二十四話　「正体」ページ24

ー霊夢視点ー

霊夢「…霊華」

これが聞こえてきた方向には壁に寄りかかっている霊華がいた

霊夢「今まで…どこに行っていたのよ！」

気づいた頃には私は叫んでいた

霊夢「こんな事があったのに…何をしていたのよ！」

霊華「そう怒るな。色々と時間が必要だったんだ」

闇影「時間が必要って？」

光影「取り敢えず。正体とやらを教えてもらおうか」

霊華「なら一旦座ろう。立つの疲れた」

霊夢「それで？正体って？」

霊華「アイツの名前は空亡」

空亡…昔…聞いたようなことがあるような…無いような…

闇影「でもそんな名前の妖怪…知らないよ？」

霊華「何言ってるんだ。お前らもよく知っているぞ」

霊夢「…え？」

知っている？…誰だ？

霊華「はぁ…本当にわからないのか」

霊華はため息をついて美鈴の方を見る

霊華「美鈴。お前は攻撃を食らった時。何が見えた」

美鈴「…黒い動く物体」

黒くて…動く物体…

霊華「それは闇だ。お前らが知ってる中で…闇を操る妖怪といえば？」

レミリア「…ルーミア？」

霊華「正解だ」

…ルーミア？そういえば…ルーミアの頭のリボン

霊華「自分ではさわれないとか言ってたわね」

闇影「ルーミアはたしかに強いけど…あの姿は？」

光影「確かにな。いつもは子供姿じゃないか」

霊華「あの姿は封印されてたときに姿だ。あのリボンはお札」

たしかにアレはお札に似てた

レミリア「そういうことね…あのお札。貴方が付けた札でしょう？」

レミリアはそう言いながら霊華の方を見た

霊華「そうだ。そういえば…お前達は私のこと知らないのか」

レミリア「私は知らないわね」

美鈴「俺は知ってるが…咲夜は知らないだろうな」

パチュリー「話ぐらいなら聞いてたわ」

霊華「お前のところの…悪魔も私のことは知ってるな」

…コアも知ってるのね

霊華「まぁ…正体は話した。今日は帰る」

霊夢「ちょ…ちょっと待って頂戴よ」

闇影「僕達も帰るね」

光影「またな」

博麗神社に帰ることにはもう夜になっていた

室内に霊華の姿が無いのに気づいて外に出る

しかしどこにもいない

霊夢「あいつ…また勝手にどこ行ったのよ」

霊華「ここだ」

声が聞こえた方向を見ると…屋根の上に霊華が座っていた

霊華「まだ起きていたのか？」

霊夢「あんたこそそんな所で何してんのよ」

霊華「久々にゆっくりしてるんだ」

話しながら浮いて霊華の隣に座る

霊華「何だ？そんな年になっても甘えるか」

霊夢「うるさいわね」