先代封印異変 (ページ17)

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第十七話　「変化」ページ17

闇影「なんか…人少なくない？」

光影「そうだな…いつも賑わっているはずなんだが…」

グレイ「…皆さん家に籠もっておられますね」

暇つぶしのために人里へ来たのだがどれも店は閉められていた

光影「なんでだ…？」

闇影「わかんない…取り敢えず帰ろっか…お店も開いてないし…」

グレイ「かしこまりました…」

光影「…そうだな」

霊夢「はぁ…」

闇影「ただいま…外に人っ子一人居ないよ」

霊夢「そうね…あいつはどこに行ったのかしら」

光影「あいつって…あぁ。霊華か」

グレイ「先日から帰っておりませんね」

霊夢「そうよ…あいつに相談したいのに…居ないのよ」

闇影「どこ行っちゃったんだろうね…」

そのとき…外から物音が聞こえてきた

霊夢「誰かしら…」

皆で外に出てみると…鳥居の下に人が居た

咲夜「霊…夢…大変…よ」

霊夢「咲夜！？何よその傷！」

咲夜「私は良いから…早く紅魔館に…向かって頂戴」

そう言い切ると咲夜は倒れてしまった

闇影「紅魔館…何かあったのかな」

霊夢「先に咲夜の手当を…」

光影「霊夢。早くいけ」

霊夢「で…でも」

光影「早くしろ！咲夜がここまで来たってことは何かがあったんだ！」

グレイ「傷だらけの状態で急いで来たのですから…行ってあげてください」

霊夢「…分かったわ。咲夜は任せたわよ」

闇影「僕達も後で向かうよ！」

ー霊夢視点ー

紅魔館に向かって急いで飛んでいる最中…人里が見えた

しかし…闇影達の言っていた通り誰も外に出ていない

霊夢「…あぁもう！なにが起こってるって言うのよ！！」

紅魔館が見えてきた頃…紅魔館の門が開いていた

霊夢「な…美鈴は…」

門の前に降りてあたりを探すが見当たらない

門をくぐり中に入り１番に視界に入ってきたのは…血濡れた花達だった

霊夢「なによこの惨状…」

美鈴「霊夢…さん」

霊夢「美鈴！！」

美鈴血まみれの状態で玄関の支柱の前に寄りかかっていた

美鈴「早く…館の中…へ行ってください」

霊夢「なにがあったのよ！」

美鈴「いいから…お嬢様たちを…お守りください」

霊夢「っ…分かったわ。すぐ闇影たちが来るはずよ。それまで耐えて頂戴」

美鈴「…気をつけてください。あいつは…厄災です」

霊夢「レミリアとフランの部屋…取り敢えず行かないと…」

部屋に向かおうとしたとき…物音がした

霊夢「！！。誰！？」

部屋に…いや…先に物音の下方向に向かいましょう

音がしたってことは誰かいるってことよ